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正義の唐揚げ
ここのところ、なんだかやることなすことスムーズに行かず、頭と身体が繋がっていないのが明確で、さながら水の中でスローモーションに動いているような感覚か、インターネットがうまく繋がらず、サクサク進まない、、といった事態から抜け出せずにいる。
今は動く時ではない、ということなのか、ただの正月ボケなのか、、
友人とは、だいたい旧正月くらいにならないと、私たちエンジンがかからないからねって昨年も笑いながら言っていたから、それくらいには通常運転に戻っているといいなと遠い目になってしまう。
そんな感じで気持ちが下向きのまま、子供の
お迎えに行った帰り道、下の子が空を見上げながら、あぁ、綺麗だねぇと呟いた。
気分が落ち込んでいる時は、空を見上げることすら忘れてるんだなと思いながら、
この辺りの冬の景色は本当に美しいんだったと、
目の当たりにするたびに深呼吸して感動する。
自然と共にある暮らしの恩恵をたっぷりと受けている。
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寒空の下、今日は何を食べたいかなぁと考える。
何か間違いなく、圧倒的に美味しいものが食べたくて、子供たちの大好物である唐揚げを作ることにする。
私の中で唐揚げは、献立を考える必要のない便利なメニュー。
これさえ出しておければ安心なので、あんまり頭を使わなくて良いと思っているのだけど、揚げ物を家でやることがない方からしたら、多分ハードルが高い設定ではあるかもしれない。
ただ、揚げ物って慣れてしまうととっても簡単で、揚げたては言わずもがなの格別さだし、確実にメニューの幅が広がる。
唐揚げを仕込んでいく。
最終的には切ることになるのに、生肉を切るのが面倒に感じて、大きめの塊で揚げることにする。
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何度かひっくり返して、カリッとさとジューシーさを意識して
そうなると、やはり油淋鶏にしたくなり、ネギソースを作る。
ネギのみじん切り、醤油、お酢、胡麻油、胡椒、砂糖少し。
胡麻を入れてもよし。
この時期なら、ネギソースの代わりに、大根のすりおろしをたっぷりと、レモンと添えるのもよいなぁ。
新玉ねぎの季節には、薄くスライスした玉ねぎと、薬味をたっぷりでポン酢を少しかけていただくのも美味しい。
唐揚げをベースにして色々なバリエーションが浮かぶ。
こういう時がとても楽しい。
待ちきれないと言った様子の子供達が唐揚げをテーブルに運んでくれて、熱々を頬張る。
最高に美味しい!
うまっ!
などと、口々に賞賛の言葉を浴びさせてくれて
私はホッとして、あっという間に大皿にのった唐揚げはなくなっていった。
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香ばしくジュワッとした唐揚げと、食欲をそそるネギソースの組み合わせ。
うん、間違いなかった。
みんなの気持ちを満たした食卓。
それだけで十分だなと。
ついつい欲張りになる自分の肩を叩く。
毎日お疲れさま。