752: Todd Rundgren / Sons Of 1984

トッド・ラングレンが偉大なミュージシャンであることは、多くの人が認めているのですが、その知名度に反して、実は驚くほど「売れていない」のも事実です。
USトップ10入りしたシングルは1曲のみ。トップ40に広げても6曲しかありません。アルバムにしても、最高位は29位で、トップ40入りしたのも2枚のみ。
何故ここまで売れてないのか?
理由は、ズバリ「変人だから!」でしょう。
その代表例が、アルバム『未来から来たトッド』のラストに収録されたこの曲。
アルバム用の新曲にもかかわらず、観客が歌っています。
この曲を録音するために、NYのセントラル・パークでライヴをし、来場した観客に歌詞を教えて歌ってもらっています。
で、普通はそれで完了なのですが、そこで終わらないのがトッド。
同じことをLAのグリフィス・パークでも行い、2つの音源をオーバーダブするという、手の込んだことをしています。
そんなことしたからって、売れるわけでもないのに...
まあ、トッドにとっては、売れる売れないは大した問題ではないのでしょうし、その変人ぶりこそが、私がトッドの作品を好きな理由なのだと思います。

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