ケニアサファリの旅④~アフリカの風を感じて~
ナクル湖の朝。空が燃えるように赤かった。幻想的というよりは、少し不気味さを感じるような色であった。今日は少し遅めの6時30分に朝のゲームドライブに出発した。
朝の静けさの中では、動物達の動きもゆっくりだ。早速ビッグ5の1つである、バッファローの親子に遭遇した。体が大きいので、探すのは簡単だ。真っ黒な肌に、立派な角。顔をじっと眺めていると、なんだか体の大きさに似合わない可愛らしい顔をしていることに気づく。
少しサファリカーを走らせると、今度はライオンに遭遇した。まだ早い時間のため、眠たいのかほとんど動かない。時折、大きなあくびやのびをしている。何度観ても、ライオンは迫力満点だ。
ライオンに別れを告げて、サファリカーを走らせると、目の前に何やら大きな岩が・・・いや、あれはシロサイだ。ナクル湖では、よく遭遇できるとガイドブックには書いてあったが、最近は中々人前に姿を見せなくなってきているようだ。そして、シロサイも爆睡中。ピクリとも動かない。寝ていたのは残念であったが、ビッグ5の1つであるサイにも出会うことができて良かった。
ナクル湖といえば、ひと昔前まではフラミンゴの大群が見られる場所であったが、生態系の変化のため、今はほとんど見られなくなったようだ。動物達も生きるために、餌を求めて場所を変える必要がある。大きなナクル湖を眺めながら、フラミンゴの大群がいたころの景色を想像してみる。きっとフラミンゴのピンクが綺麗だったのだろうと思う。動物達が暮らしやすい環境が維持されることを願いながら、ナクル湖を後にした。
ナクル湖を後にして、次の目的地のマサイマラ国立保護区に向かった。マサイマラの入り口のゲートにはジャカランダが咲き誇っていた。世界三大花木とも呼ばれており、その紫色がとても美しかった。
壮大な敷地を誇るマサイマラ国立保護区には、数多くの動物が生息している。早速チーターと遭遇した。ガイドさんは、チーターが一番好きな動物らしい。しなやかな体つきをしていて、足が速いのにも納得ができる。
午後のゲームドライブを終えて、本日の宿泊地に到着。今日も色々な動物達の、様々な表情を見ることができて、とても楽しかった。ケニアのビールで乾杯して、最高に幸せな気分である。明日は丸1日マサイマラでのゲームドライブだ。明日も楽しみだ。