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新穂高温泉の駐車場事情

登山における駐車場問題

コロナの影響で登山ブームに拍車がかかり、夏のシーズン中は今まで以上に山は人であふれかえっている。そこで問題になるのが登山口の駐車場問題である。山に登りたいのだけど、登山口に車が停められない。車を停めるために前日入りし車中泊する方のいるのではないかと思う。それほど状況は深刻である。そして、ネットにアップされている登山記録を見ると、山行については詳しく書かれているものが多いが、駐車場については、正確かつ詳細な情報を得るのが難しい。そこで、登山記録の前に、「駐車場の記録」を残してみることにした。

新穂高温泉の駐車場

先日、双六岳・三俣蓮華岳に登るために新穂高温泉の駐車場を利用した。笠ヶ岳や新穂高ロープウェイの玄関口でもあり、沢山の人が集中するため、駐車場の確保はひと苦労である。いくつか種類があるが、それぞれの特徴、どのような人におすすめかを述べていこうと思う。ネットで簡単に分かる情報は省き、ネットからでは簡単には分からない情報を載せてみたいと思う。

①深山登山者用駐車場(民間)

いくつか種類がある中で唯一、「事前にネットで予約」ができる駐車場である。今回私はこの駐車場を利用した。1日2000円と他の駐車場と比べるとやや高いが、最大のメリットは確実に車が停められるということである。駐車場確保のために、睡眠時間を削って早く出発したり、満車であった場合に遠く離れた駐車場を探したりする必要がない。そのようなメリットを考えると、決して高くはないと思う。複数人で登山に行く場合にはなおさらである。ストレスなく駐車場に車を停め、スケジュール通りに登山を開始することができる。1か月前からネットで予約ができ、数日前まではキャンセル料はかからない。今回2週間前にサイトで確認すると予約で一杯であったが、毎日確認していたところ、1枠キャンセルが出て運よく予約することができた。予定が早めに決まっている方は、1か月前に予約を、直前に予定が決まった方も、あきらめずにキャンセルが出ていないか確認するといいと思う。

②市営新穂高第2駐車場(登山者用駐車場)

こちらも登山口から比較的近い駐車場である。料金は1日1200円。ネットで値段は書いてあるのだが、何時から車が停められるのかどこにも記載がなかったので、新穂高登山指導センターに電話をして聞いてみたところ、丁寧にいろいろ教えてもらえた。やはり困ったときは、現地の様子を一番知っている人に聞いてみるのが一番である。結論を言うと、朝6時から停められる。それまでは、停めることができないので、入口を先頭に車の列ができる。あまりに列が長い場合には、少し早く開場することもあるようだ。私が訪れた日にも、20台近く車の列ができていたが、開場したのは6時頃であった。過去に利用したことがある友人に聞いたところ、もっと並ぶ時もあるようだ。並ぶことに抵抗がない方、6時以降の登山開始でも構わない方にはいいのかもしれない。また、16時には閉門してしまうようなので、それまでには確実に下山しないといけない点も忘れてはいけない。

③市営新穂高第3駐車場(登山者用駐車場)

①②よりは登山口から離れるが、比較的登山口に近い駐車場である。一番のメリットは無料であること。しかし無料あるため、満車になるもの早い。前日入り(車中泊)や早朝に到着できる方は停められる可能性がある。数年前になるが、紅葉の時期に笠ヶ岳登山に行ったときは、朝4時頃に到着した際には停めることができた。睡眠不足になっても無料がいいという方にはいいのかもしれない。しかし、おそらく時期によって満車になる時間帯はまちまちなのだと思う。

④最後に

上記の他にも駐車場はあるが、登山口から遠いのが難点である。登山口まで歩くのが苦でない方は、上記3つ以外の駐車場も候補になる。
以上、それぞれのメリット、デメリットを述べてきたが、私個人としては、確実に停められ、時間を気にしなくていいという点から、「深山登山者用駐車場(民間)」がおすすめである。十分な睡眠をとって無理なく登山口まで行き、万全な体調で登山を楽しむ、そう考えると、1日2000円は十分払う価値があるのではないかと考える。この記録が、これから新穂高温泉の駐車場を利用する方の参考に少しでもなれば嬉しい。

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