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第二章〜糸〜

「付き合う人は、生涯1人だと思ってきた。僕が家のドアを開けたら、〇〇がいたらいいな。」


君は、付き合う当初からよく口にしてくれてた。

恋は盲目…とは当たっている。どんなに反対されようが、好きの最上級。

とにかく側にいたかった。

君の好みになりたくて、ダイエットしたり、髪をのばしたり、スカートを履いたり、薄めのメイクにしたり。


それから7年。

   君 「幸せにしたい。」

   私 「お願いします。」

君と出会ってからずっと幸せだったよって思ってたけど、欲が出て、独り占めしたくて、もっともっと幸せになりたいと思った。

色んなとこに行きたかったし、2人の見る景色を増やしたかったし、君と同じ名字になりたかった。

皆んなの前で誓う前夜。幸せ過ぎて鳥肌たった(笑)。

君の手が好き。声が好き。名前を呼びながら抱きついてくるとこが好き。好きで好きでたまらなかったよ。

君が言ってくれた。

「僕が家のドアを開けたら、〇〇がいてくれて嬉しい。前を向いても、横を向いても、後ろを見ても、〇〇がいてくれて嬉しい。」

私もだよ。

君と私の糸が結ばれた。
こんな嬉しい事はない。こんな幸せな事はない。


cochimi

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