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仕事

「その仕事ほんとにあなたがしないといけないの?」

案件先の仕事を夜な夜なやっていて自社の上司から言われた言葉である。

「その仕事誰か巻き取れないの?」

お願い出来たら苦労しない。

自分は駆け出しのエンジニアなのだ。周りのベテランに技術力や知識で劣るのは仕方ない。
しかし、頑張る姿勢を見せるのは生き残るための術である。

現に、10月から案件先のプロジェクトチームの人員が削減される。生産性が悪い人間はクビになる。
残業してでもオンスケに戻すのだ。
自分はなんとか生き残っている。そんな世界だ。
自分の価値を出すのに必死で仕事をして何が悪い。
心の底から思ったが言えない。

耐えの人間の宿命である。

                                                    とみお

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