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「御上先生」に期待! ~今シーズン見るのを決めたドラマと見るのをやめたドラマ~
僕とトナさんは、毎年、1,4,7,10月は忙しい。
地上波ドラマの新シーズンの何を見るかを決めなくてはならないからだ。
高齢になってから出会った僕らにとって、一緒にドラマを楽しむことは大切な「共通体験」だから、「二人で一緒に見るドラマ」は慎重に選ばなくてはならない。
二人とも興味が持てて、あーだこーだ喋りながら楽しめる作品、というのが基本条件。
ネット情報で候補作を数本絞り、とりあえず1話目は全部見て、そのあとで「続きが見たいかどうか」を二人で判断する(えらそう)。
今期、1月スタートの地上波ドラマで、僕らが毎週見続けることにしたのは、以下の3本。
「御上先生」
「ホットスポット」
「べらぼう」
「御上先生」は、二人ともお喋りを忘れて没入した。
メモを取りたくなるほどカッコ良いセリフの数々には圧倒された。
僕らが大好きな「ベイビーわるきゅーれ」の高石あかり目当てだったんだけど、良い意味で期待を裏切られる面白さ。
1話目では高石あかりの出番が少なかったけど、今後の活躍に期待。
でもまぁ、高石あかりは9月から毎日朝ドラで見られるしね。
「ホットスポット」は、昔からよく知ってるバカリズム作品だから見てみた。
今までの作品(「住む住む」「架空OL日記」「ブラッシュアップライフ」)も良かったけど、今回の「ホットスポット」は、最初から最後まで爆笑の連続で大満足だった。
今までのバカリズムの中で一番面白かった。
毎週楽しみ。
「べらぼう」は、なんと、二人で見る「はじめての大河ドラマ」である。
僕とトナさんは、なぜか二人とも生まれてから大河ドラマを殆ど見たことがなかった。
でも、食わず嫌いで敬遠しているのは何か損してそう、ということで、今年からチャレンジすることにしたのだ。
今回の題材は、僕らが大好きな「JIN-仁-」と共通点があるし。
初めての大河ドラマは「やっぱり損してたー!」と思うぐらい面白かった。
このワクワクが1年楽しめると思うと贅沢な気分だ。
一方、検討の結果、見るのをやめたドラマも結構ある。
離脱理由は、あくまで僕ら二人の個人的な好みによるものであり、作品の優劣には全く関係がないので、具体的には書かないけれど…。
一作だけ。
「東京サラダボウル」についてのみ書く。
1話目が始まって間もなく、主人公は最初の事件に遭遇するのだが、その時出会った中国人留学生が「日本語がまだ上手くなくて英語も通じない」ていうところに、僕らは引っかかってしまった。
流石にそれは無いでしょう…。
だって、わざわざ日本の大学の、しかも「大学院」を選んで来日したんだよ?
てっきり、この「自称大学院生」は嘘をついていて…という展開になるのかと思ったら、ぜんぜんそんなことなくてそのままラストまで行ってしまった。
2話目以降で「実は…」という展開があるのかもしれないけれど、そういうことを匂わす演出は一切なかったし。
判断するにはまだ早いかも、と、二人で話し合ったけど(たかがドラマでおおげさな)、「1話目で感情移入できない作品は見捨てる」という暗黙の基本ルールに従い、離脱を決めたのでした。
ごめんなさい。
離脱、番外編として、ドラマじゃなくてアニメが1本。
「沖縄で好きになった子が方言すぎてツラすぎる」
このアニメの原作マンガは、沖縄では「ONE PIECE」より売れているという、以前から評判の作品だったので、ちょっと気になっていたのだ。
が…。
始まって数秒後、トナさんが「耐えられない…止めて」という反応。
僕もムズムズしてたので、速攻離脱。
約1分半という、過去最短離脱記録を更新してしまった!
失われつつある「うちなーぐち(沖縄の言葉)」や沖縄の文化にスポットを当てているのは面白いと思う。
沖縄でこのマンガがヒットしているのは、「自分たちのことを話題にしてくれている」という嬉しさがあるからだと思う。
トナさんは「秘密のケンミンSHOW」に沖縄が出てくる回は必ずチェックしてるし。
「秘密のケンミンSHOW」に関しては、僕は「ここまでデフォルメされて笑われるのってイヤじゃない?」と聞いたことがあるけれど、トナさんは「なんで? 全然バカにされてるとか思わないよ。多少大げさだけど、笑っちゃうぐらい文化が違うのは事実だし」とのこと。
懐が深い…。
話はアニメに戻る。
マンガと違い、アニメには「声」がある。
声優さんは物凄く頑張っているんだと思う。
けど…。
圧倒的に、「違う」のだ。
生まれも育ちも沖縄のトナさんは、もう違和感ありまくりで耳と脳が拒否してしまったとのこと。
移住9年目の僕ですら微妙に感じたので、さぞかしキツかったことだろう。
マンガの中では成立していたリアリティが、アニメや実写になると崩壊する…てことは、あるのかもしれない。