見出し画像

見知った空間がもたらす不安と心地よさ Liminal spaceについて

※この記事は海外発のインターネットミームであるLiminal spaceについて書いたものです。


Liminal spaceは捉えることがやや難しい概念であり、記事には筆者の主観的な理解や正確ではない表現が含まれる可能性がある事をご留意ください🙇‍♀️



みなさんは、Liminal spaceという言葉を聞いた事がありますか?

Liminal spaceはWikipediaで以下のように定義されています。

リミナルスペース (Liminal Space) とは、インターネット上で、簡素で不気味、超現実的な空間をいうインターネット・ミーム。

Wikipedia

具体的には、駅やホテルの廊下、道路など、よく目にするような場所が、どこか異様な雰囲気で表現されているものを指します。

Liminal spaceの特徴をはっきりと言語化する事は難しいのですが、代表的な表現として、人が1人もいない廊下やショッピングモール、駅などの画像が挙げられます。


Liminal spaceを楽しむことができるゲームをポッキーさんという実況者の方がプレイしていましたので、気になる方は是非ご覧になってみてください。


このネットミームは国内外でかなりの人気を誇っているようです。


私たちは、なぜこんなにもLiminal spaceに惹かれるのか。

その理由を一言で表す事は難しいのですが「自分の目視できる現実から、ほんの少しだけはみ出ている」という所に、ある種のロマンが感じられるのだと思います。


大型のショッピングモールも、ホテルの廊下も、私たちにとって決して超現実的な場所ではありません。


しかし、そこに人が1人もいなかったらどうでしょう。


基本的にショッピングモールや駅、ホテルといった建築物は、多くの人が利用するために作られているわけですから、人が誰もいないというのは異様な光景です。


もしかすると、閉業後のわずかな時間のみ無人の可能性もありますが、私たちがその光景を目にする確率は限りなく低いでしょう。


その異質さが、なんとも言えない不安と安心感を与えてくるのです。


また、人が1人もいない事によって、建築物そのものの美が引き立てられるという良さもあるかもしれません。


Liminal spacesの多くは、blenderなどの3D
CGソフトで作られたものが多いと思うのですが、それらの作品は人がほとんど存在しない分、建築物の無機質な美が引き立っているような印象を受けます。


また、3Dで作られたLiminal spacesの中には、現実には無いような構造をしたものもあり、それもまた少し不気味で美しく、思わず見入ってしまうような魅力を讃えています。


もしかしたら、私たちの心の奥底には、現実を超えた場所に惹かれてしまう性質があるのかもしれませんね。


Liminal spaceについてもっと知りたい方は、ゆっくりサブカルバナナさんのこちらの動画がオススメです▼



最後までお読みいただきありがとうございました!

いいなと思ったら応援しよう!