正邪の亢進
予てより臍は確かに曲がっていたが、心と同じく一旦折れてさえも鼻は真っ直ぐだった。
最近周囲が焦 (きな) 臭い。臭 (にお) っている。
「臭(くさ)い」のが沢山集って来たようで、臭 (にお) って臭って臭くて臭くて、ここに来て流石の私の鼻も曲がってきた。
さて、ここにスタンダード且つポピュラーな究極の質問がある。
糞味のカレーかカレー味の糞か
ご存じの通り、どうしても食べなければならないとしたらどちらを選択するか? という問いだ。
因みに、私はカレーが大好物であり、――そしてこれは秘密なので内緒にしておいて欲しいのだが――スカトロ趣味がある。由って、斯様な変態的性欲を有する私にとって、この質問は何の究極味もないものである。
しかし、一般的には矢張りコレは永遠の究極の質問である事は疑いようがない。
こんなものを考えてみた。
キノコ臭の靴下、靴下臭のキノコ、吐くのはどっちか?
近年ヨーロッパ産のマツタケが市場に出回っていることをご存じだろうか?。
本邦では香り高く秋の味覚の代表格の松茸であるが、欧州では「靴下の臭い」がするとして忌避され、伝統的に食されることがなかったそうだ。
前出のキノコとは、将にこのマツタケのことである。
私は異臭を放つ靴下は耐え難く、且つ又そのような臭気を放つマツタケも嫌いである。なのでどちらをしても、私は矢張り吐くであろう。
なお、質問は「履く」でも構わないがキノコは割いても履け無そうである。仮令履けたとしても矢張り履きたくはない。己の足が臭ったら絶望しても仕切れない。
パクチー、カメムシ
眉間の奥が痛くなる臭いである。何にしてもどちらも無理である。
納豆、ぼっとん
これまた……
祈祷、亀頭
Oh!……
くっさいくっさい異臭を放つ糞味噌一緒の烏合の衆。
尾籠がbillowする鬼哭啾々たる阿鼻叫喚の地獄絵図。
それが、2024年7月の東京都知事選である。
究極過ぎて誰も選べない、選ぶ気にならない。
出来得ることなら、この選択肢中の誰の下の都民にもなりたくない。
Oh, Lord, I don't wanna be in that number,
when the shame go marching in.