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2人のお母ちゃん、ありがとう No.12 ①

noteに投稿する様になってから
今まで生きてきて
感じた事が自然にでてきます。
ふと、思い出すみたいです。

ほんまにnoteさんには感謝です。
ありがとうございます。

私には、お母ちゃんが2人います。

産みのお母ちゃんは、私が3歳の時に胃がんで亡くなりました。

育てのお母ちゃんは、私が40歳の時に亡くなりました。
前日まで元気だったのに、脳内出血でその日の内に亡くなってしまいました。

育てのお母ちゃんは、私が4歳の頃に私達4人兄妹の家にやってきました。

産みのお母ちゃんが、亡くなってからあまり日が経っていないのにと思う方もいらっしゃるかもしれません。

でも、私は感謝でしかないです。

私は産みのお母ちゃんの事は
何一つ記憶にないです。

写真を全て処分したのか、お母ちゃんが写っている写真は一枚もありません。

学生の頃、赤ちゃんの頃の写真を見せあいっこしたりする時期がありました。

私には一枚もありませんでした。
きっと、お母ちゃんが抱っこしてくれている写真だったからなかったのだと思います。

学生の頃

お母ちゃんて どんな顔やったんやろう。

お母ちゃんて どんな人やったんやろう。

こんな風に思っても誰にも聞く事が出来ませんでした。

今から思えば思春期の頃って考えやんでもええ事を考えようとする。
どこか自分は、悲劇のヒロインやった様な気がします。

でも、どんな顔かは知りたかったです。

高校生の頃、ある日引き出しを開けるとお姉ちゃんのノートの間に挟まっている一枚の写真。

そこには、運動会でお姉ちゃんが知らない女の人と写っている写真でした。

「お母ちゃんかな‥」

でも、誰にも聞けない。

その写真を何回も何回も見たのを覚えています。

(後に、あの写真はやっぱりお母ちゃんの写真だとお姉ちゃんに教えてもらいました。)

思い出も何も覚えていない。

写真もない。

お母ちゃんが写っている写真はなかったけど

私達兄妹が写っている写真が沢山ありました。

それはもうみんな笑顔で、とてもいい顔をしていました。

写真を撮っているのは母親だったんだと思います。
でないと、私達はあんな笑顔にはならないと思います。

お母ちゃんは、写真がとても好きだったと
後で教えてもらえました。

産みのお母ちゃんの事で言える事はこれくらいしかありません。

(話が前後していたらすいません。
思うまま入れないと忘れてしまう。)

私が大人になって
親戚のおばさんが言っていました。

「〇〇のお母ちゃんが初めて家に来た時な」

私が4歳の頃です。

おばさんの耳元でこう言ったそうです。


「おばちゃん、お母ちゃんが、
      眼鏡かけて帰ってきた」

おばさんは、この子は
まだこんなに小さいんだと
涙したと言っていました。

お姉ちゃん、お兄ちゃんは勿論どう接していいかわからなかったと思います。
でも、私はすぐひっついていったようです。


育てのお母ちゃんは、感じる事をそのまま伝える人でした。
お母ちゃんは、人に伝えるのがあまり上手ではなく誤解されてしまう様な人でした。

でも、パートナーがこんな風に言ってくれました。

「〇〇のお母ちゃんは、ほんまに思ってる事そのまま言いはる、あんな正直な人いてないで。」

「私は、そんなお母ちゃん、好きやわ。」

お母ちゃんは、相手が誰であろうと感じた事
思った事をそのまま言ってしまうので
ヒヤヒヤする事も多々ありました。

なんやろ。
なんて言えばいいんやろ。すいません。

そんなお母ちゃんは、私達にも精一杯そのままで接してくれようとしてたんだと思います。
それが冷たく感じた事もありました。
でも、急に4人の母親になって
どれだけしんどかったやろう。
決断にどれだけ迷ったやろう。
今、生きてたら色んな話聞いてあげれたのに。
って思います。

色んな日があったのですが
思い出した時に投稿していこうと思います。

一つだけ絶対に忘れない話。

私が高校2年生の時

お母ちゃんが掃除機をかけていました。

「お母ちゃん、自分の子ども産みたくなかったん?」

そんな事聞くなんて私にはありえない。
触れてはいけない話だと思っていたからです。
でも、聞いてあげたかったんだと思います。

お母ちゃんは、迷わず即答で

「お母ちゃんがもし子どもを産んで、
あんたらより可愛がってしまったら、
あんたらに寂しい思いさすかもしれへんやろ」「だから、産めへんて決めてん」

「妊娠した時もあったよ」
「授かった命やけど堕したよ」

話さないと分からない事
聞かないと分からない事
いっぱいあるんやって
自分にしか分からない思いいっぱいあるんやって
その時感じました。

私は、2人のお母ちゃんに本当に感謝しています。

お母ちゃん達!
ありがとう!

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