今を生き残るには
今の時代、生きていくのは本当に大変になったと思う。しかし一方で生きやすくなったのも事実だろう。一見すると矛盾しているように思われる。だが矛盾はしていない。というのも価値観の多様化でさまざまな見方ができるようになったからだ。そんな現代を生きていく上で大切なことは何か、それを考えたい。
ではまず生きづらい面を見ていこう。それは何をするにもお金が必要になり、また仕事も大変になり生きづらさを感じている人は多いだろう。実際社会問題ライターも著書などで指摘している。個人的に思うのは、仕事が複雑で難しくなったのは大きい。例えば便利な機械や道具はどんどん出て来るが、使いこなせている人はどれだけいるだろうか?メンテナンスや修理は自分でできるだろうか?否である。もはや専門家でなければ機械を見ることさえできない。これは仕事をしている者としては大問題だ。いつ故障するかわからないし、自分では修理できないから、何かあれば仕事が止まってしまう。例えば倉庫でフォークリフトが故障したらどうだろうか?事務所でパソコンがフリーズしたら?便利になった一方でこうした仕事ができなくなる不安と常に隣り合わせだ。これは現代で仕事する上で最大の心配事であろう。
次に人間関係はどうだろうか?人口の増大と価値観の多様化、ネット化によりかなり複雑になり生きづらくなったであろう。主に所属している組織においてみなさん思い当たることがあるのではないだろうか?
そして最後に、仕事において昔と大きく変わったことがある。それはコスト意識の向上と、作れば売れる時代ではなくなったことだ。昔であればがむしゃらに働けば結果は出たであろう。だが、今は結果が出にくい時代になった。より高付加価値が求められるのと同時にあまりコストをかけられなくなった。いつも上から売上を上げても費用は使うなって言われているサラリーマンも多いと思われる。
さて、そんな時代を生き延びるのに必要なものは何か考えてみたい。まず必要なのは人望だ。人格を磨くのは昔から【それこそ19世紀の米国でも(デール・カーネギーの著書にもある)】言われて来たが、現代はより高度な人格が求められるようになったのではなかろうか?価値観の多様化、人口の増大は先にも述べたが、そんな時代だからこそ人をまとめるのも難しくなり、人望がより大事になる。
次に便利になった機械や道具を使いこなせるようになることだ。便利になったはいいが、それでできることがどれだけ増えたかは実は大勢の人は認識できていない。例えば収入においてただ会社勤めだけしていれば良い時代ではなくなった。自分自身で新たな収入源を持つ、自らが付加価値を生み出す存在でなければならなくなったと思っていい。幸いにして今はネットで収益化がトレンドになっている。であればやり方を学ぶのは決して無駄ではないだろう。
以上のことから、今を生き残るにはまず従来の固定観念を捨てることから始めなければならないだろう。ただ働けばいい時代ではない。ヒトカネモノで言ってもヒトが一番大事になる時代だ。自らができることが何なのか、もう一度考え直す時が来ている。
これらのことは自分自身が実践し始めている。そしてこれからも続けていきたい。今までを捨てる、と言うのは簡単だ。だが人間それができればみんな成功者になれる。本当の成功者がごく僅かということはそれだけ難しいのだろう。生きづらくなった反面、生きやすくなった面のある。これからは何が変わったのか、何が必要なのか常に考えながら生活したい。
ここまで読んでいただき感謝です。