iPhone16PROに機種変更してみました【方法と注意点】
2024年9月20日より発売開始となったiPhone 16シリーズ。5倍ズームや120Hzディスプレイが魅力的で購入を考えていましたが、ついに念願のPROに機種変更しました。
これまで使っていた機種はiPhone 13 mini。片手で操作できるサイズ感が良かったものの、画面が小さく見づらくなってきたことと、バッテリー状態は90%を維持しているものの容量が少ないため減りが早いという理由で、このタイミングで機種変更することにしました。
最近のiPhoneは一昔前に比べると、機種変更の手続きやデータ移行がかなり簡単になりました。今回の体験が、機種変更を検討している方、まだやったことのない方、心配な方に少しでも参考になればと思います。
尚ここではポイントを抑えた形での説明になります。詳しい作業方法についてはリンク先のHPなどを参照いただければと思います。
機種変更をする前の準備
機種変更する前に必要なことは、バックアップと不要なデータやアプリの削除です。まずはバックアップについて説明します。
PCを使っている方は、PCにデータを保存することができますが、最近はPCを所有していない方も多いと思います。そういう方はiCloudを利用しましょう。iCloudは通常、無料で5GBまでのストレージを提供していますが、機種変更でデータ移行を行う場合などには、一時的に5GB以上のデータ保存が可能です。ただし、このサービスは21日間限定なので、機種変更作業の前日などにバックアップを行うと良いでしょう。
念のため、写真は別途バックアップしました。写真は本体に保存していたので、かなりの量がありました。私はAmazonプライム会員なので、Amazonフォトを利用しました。プライム会員なら写真の保存は無制限です。ビデオに関しては5GBまでなので、他のクラウドストレージを利用しました。
音楽データについてはPCに保存しているので、一時的にすべて削除しました。アプリについても不要なものは削除しておきました。この作業で約30GB程度の容量を減らすことができました。
それから、OSを最新バージョンにしておきましょう。最新のiOS 18にする必要はありませんが、最新の状態にしておくと失敗する確率が低くなるようです。
また、アプリによってはデータの引き継ぎ方法が限定されることがあります。大抵のアプリは問題ありませんが、機器本体にデータを保存しているタイプのアプリでは、iPhoneから直接データ転送する必要があるようです。事前に確認しておくと良いでしょう。
データ移行その1
まず新機種の電源を入れ、画面の推移の通りに進めます。するとモヤモヤした円形のマークがでてくるのでそれを旧機種のカメラで映します。この時2台は近くにおいてください。Bluetoothを使うので必ずONにしてください。
電話番号移行はあとにしよう
電話番号移行の画面になりますが、ここでは「あとで作業する」方法を選択してください。理由としては、データ移行が失敗した場合に電話が使えなくなるリスクがあること、SIMカードを利用している方はeSIMに変更されてしまうことが挙げられます。この作業は後で簡単にできるので、今はスキップしておくほうが良いです。
転送方法の選択について
画面が推移するとデータ転送の方法の選択画面になります。ここでアプリによってはiCloudやPCからの転送だと引き継ぎできないものもあるので、事前にアプリの機種変更時の注意点を確認しておいてください。自分はiPhoneからの転送で行いました。
アプリ以外のデータがそれほど多くなかったのか、15分くらいで完了しました。
このあとは新機種の方での作業になります。画面の指示通りに進めていけば基本良いと思います。
旧機種は番号移行が終わってなければ今まで通り使用可能です。
データ移行その2
iPhoneのストレージに入っていたデータの移行が終わってもまだ完全に終わっていません。番号移行とアプリの設定があります。
番号移行
SIMカードを利用している方は、まず端末の電源をオフにし、旧機種からSIMカードを取り出して新機種に入れ替えます。専用ピンが付属しているので、SIMカードスロットの穴に差し込めばスロットが出てきます。入れ替えるだけで認識されるので簡単です。
eSIMも最近のiPhoneならばクイック転送が使えるので非常に便利です。新しいiPhoneで「設定」>「モバイル通信」>「モバイル通信プランを追加」を選択すると、転送候補となる番号が表示されます。旧機種で承認すれば移行がスタートし、数分で完了します。ただし、移行後は旧機種でのモバイル通信ができなくなるので注意が必要です。
副回線を利用する場合も同様に追加可能です。今回副回線に楽天モバイルを利用しました。楽天モバイルはクイック転送もできますが、MNP利用だったこともあり、専用アプリから設定しました。
クイック転送対応のキャリアは増えていますが、事前に確認しておく必要があります。またクイック転送未対応の場合はeSIMの再発行が必要なケースもあるので、必ず確認しておきましょう。
アプリの設定
今回のデータ移行で驚いたのは、大抵のアプリがログイン状態を引き継いでいたことです。以前は再ダウンロード後にログインが必要だったので、これは非常に便利になりました。ただし、アプリによっては再ログインが必要なものもありますので、アプリの起動確認はしておきましょう。特にLINEは1機種限定でデータ引き継ぎが必要ですので、必ず確認しておきましょう。
注意点
今回のデータ移行で特に大変だった2つの点について、別途記載します。この点はYouTubeやSNSの機種変更方法の動画にもあまり触れられていないので、参考になると思います。
トークン系アプリについて
最近は二要素認証でAuthenticatorアプリなどのトークン系アプリを利用している方も多いと思います。こういったアプリはその機種だけで認証するのが基本なので、再設定が必要です。認証方法は各アプリで異なるため、事前に確認しておくのが良いでしょう。複数のアプリを使っている方は、再設定にかなり時間がかかることを覚悟しておいたほうが良いです。大抵のアプリは移行がうまく行けば旧機種から消えているか、使えなくなっているはずです。移行がちゃんとできたか確認はしっかり行いましょう。
クレジットカードの認証にアプリを使っている場合は注意が必要です。最近はSMS認証に移行されつつありますが、すべてのカードが対応しているわけではありません。使っているクレジットカードの認証方法を確認しておき、もしアプリを利用しているなら登録し直しや登録の確認が必要です。ネットショッピングでカードを利用する方は、3Dセキュアを使うことがほとんどなので、必ず確認しておきましょう。
決済系アプリについて
Walletに入っていたクレジットカードやSuicaなどはそのまま移行できるので、非常に便利になりました。Suicaは1機種限定ですが、ちゃんと移行されていて旧機種では使えなくなっています。
クレジットカードについては、セキュリティコード(カードの裏にある3桁の数字)を追加すれば、ほとんどの場合利用できるようになります。
カードの種類によっては追加のSMS認証もありますが、問題ないと思います。ただし、すべてのカードが移行されるわけではなく、一部のクレジットカードは移行されなかったので、別途追加しました。
移行時に移行するカードの選択画面が表示されるので、このときに不要なカードを移行しないことも可能です。
QR決済系アプリについては、ほとんどがログイン状態を維持しており、バーコードが表示されていれば問題なく利用できると思います。
上記の2つの点も含め、新機種でアプリやその他の機能がちゃんと移行されているか、しっかり確認する必要があります。
そのため、旧機種の初期化はすぐには行わないほうが良いです。モバイル通信が使えなくても、Wi-Fiに接続すれば利用できます
まとめ
ということで、約2年ぶりに機種変更してみました。前回もクイックスタートを試せる環境ではあったものの、うまくいかずPCからの復元で行いました。今回はクイックスタートでうまくいき、かなり楽にできましたし、思っていた以上に簡単でした。また、eSIMの移行は初体験でしたが、こちらも簡単でした。SIMカードの移行も簡単なので、どちらでも良いかなと思いました。物理SIMスロットの空きがない場合はeSIMになるので、体験しておいて損はないかなと思いました。
iPhone 16 PROは本当に良い出来だと思いました。特にカメラは感動的で、5倍ズームが利用できるのは本当に嬉しいです。まだ手にしたばかりなので、使ってみた感想などは後日書いてみたいと思います。
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