「DX検定」と「DX推進アドバイザー認定試験」を徹底比較
現在51歳の会社員です。
この一年で5つのIT系資格を取得しました。
今回は取得したDX系の資格
・DX検定
・DX推進アドバイザー認定
の各資格の特徴や試験情報、難易度などを比較したいと思います。
DX系資格を取りたいけど、どの資格を受験しようか迷っている方は参考にしてください。
DX検定
日本イノベーション融合学会が主催。
DX全般に関する知識を幅広く問う資格です。
合格不合格という採点ではなく、取得した点数により3段階のレベル認定がされます。
800点以上~DXプロフェッショナル レベル
700点以上~DXエキスパート レベル
600点以上~DXスタンダード レベル
レベル認定は2年間となります。
https://www.nextet.net/kentei/test/aboutitbt.html
DX推進アドバイザー認定試験
一般財団法人全日本情報学習振興協会が主催。
DXの基本的な知識の他、DXを推進するために必要な知識を問う資格です。
合格基準は70%以上の正答率(ただし、問題の難易度により調整し、正答率70%以下でも合格とする場合があります とのことです。)
有効期間は2年間。認定更新の講義が設定されています。
https://www.joho-gakushu.or.jp/dx/dxa/
各試験の特徴
DX検定とDX推進アドバイザー認定試験では試験内容や受験方法などが異なります。一覧表にしてみました。
DX検定はPC・タブレットでの受験のみですが、カメラ不要ですので、自宅での受験が可能です。また試験料が6,600円とIT系資格としては安価だと思います。更新講座は無く、再試験になります。
有料のeラーニングの申し込みが可能です。
DX推進アドバイザー認定は、各地域に設定された試験会場での受験とオンライン受験が可能です。試験はマークシート方式とCBT方式があります。オンライン受験はPCのみで360度カメラ(レンタル可)が必須です。
合格者には顔写真付認定カードと合格証が送付されます。
試験申込者限定のテキストブックが購入可能です(500円)。
またWebでの合格講座も有料で申込可能です。
試験の難易度について
各試験の問題数と試験時間を観ていただくとわかりますが、
DX検定は120問60分
DX推進アドバイザーは100問90分
となっており、DX検定は1問あたり30秒で解かなければなりません。
実際DX検定は1回目は600点未満しか取れず、2回目でやっとスタンダードレベルを獲得できました。
受験した感想は、どちらも時間いっぱい使って1巡できたという感じですが、肌感ではやはりDX検定の方が難易度は高いと思いました。
DX検定は出題範囲がかなり広く、また最新のDXに関する問題が多く、過去の問題だけをやっていただけでは合格スコアには達する事はできないと思いました。また1問30秒で解かなければならないため、設問を深く読むことや考え込むということはできないという印象でした。
試験は自宅のPCで受験しました。事前に送られてくるURLにアクセスしログイン。時間になり受験という流れです。自宅でCBT方式の受験をしているのとかわりありません。カメラ不要なのが受験しやすいなという印象ですね。
DX推進アドバイザーの方は100問90分なので、設問はじっくり読むことは可能ですが、選択肢が結構迷いやすい内容になっていたので、残り10分でもまだ10問以上残っていたという感じでした。
問題に関してはテキストブックやDX白書を読みこめば合格できそうな内容でしたので、難易度的にはそれほど高くはないと思いました。
通常試験(マークシート)でしたので、マークが間違っていないかというところに気を取られてしまうのと、マークするのに結構時間取られるなという印象が有りました。CBT方式が設定されている試験会場で受験できるならそちらのほうがいいのかもしれませんね。
受験票が事前に郵送されるのですが、顔写真を貼って受験会場に持参する必要があります。マークシート方式ということもあり一昔前の受験方法みたいな感じなので、若干の戸惑いみたいなのは有りました。顔写真は合格後の認定カードの証明写真として利用されるようです。
まとめ
DX検定とDX推進アドバイザー認定試験の比較をしてみました。
どちらもDXに関する資格ですが、合格目的が異なるのと受験方法・難易度が結構異なっていました。
受験しやすいですが難易度高めのDX検定
比較的難易度高くないですが、受験方法がちょっと面倒なDX推進アドバイザー
という感じですね。
DXに関する最新の知識を勉強するならDX検定
DXを推める為の知識やDXの現状を勉強をするならDX推進アドバイザー
だと思いました。
DXは日々進化していますので、2年間の有効期限はどちらも共通していますね。
DX系の検定はまだこの他にもたくさんあるようです。目的や難易度に合わせて資格取得を検討してみてはどうでしょうか。
DXはこれからの日本にとって要となるものになるでしょう。まだまだ浸透している感じではありません。DXを推し進める人材の確保が必要です。こうした検定を通してDXへの理解を深めることは日本の企業にとっては必須なのかもしれませんね。
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