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かめがや ひろし
2019年8月31日 23:41
19:30の河川敷。ぼくらは行儀よく体育座りをして、その光が打ち上がるのを待った。ドンッ。パッ。という規則正しく、乱れるリズムが大きく響く。眩しく花を開いた光たちを見て、河川敷にいる人たちは一斉に声をあげた。「きれー」という女の子の声が聞こえ、静寂が包む川沿いを眺めながら、ぼくは缶ビールを口にする。まだほんのり冷えている缶ビールは水滴で覆われ、右手の指先に水のバトンを渡す。「のり