東京紀行。国会図書館編
やあ、良い子のみんな。
良い子のみんなは新宿で目当てのお店が見つからずに雨の中を一時間さまよった挙句、お店が定休日だったという経験はあるかな?
どうもイナです。
東京に行ってまいりました。
と言っても、忙しく観光するわけでもなく、
新宿や秋葉原でのんびり、ぐったりしていたというだけですが。
ところで良い子のみんなは国会図書館に行った事があるだろうか。
1947年に開館して以来、日本国内で刊行されたすべての刊行物を保存、保管している図書館である。
もちろんこれ以前に、1890年に開設された貴族院衆議院図書館と1872年に設立された帝国図書館の蔵書が引き継がれている。
「全ての刊行物」であるから、もちろん本だけではない。 地図やパンフレット、楽譜に至るまで保管されている。
つまり、明治、大正時代の文豪の本であろうと、絶版になっている本だろうと、明治時代の地図であろうと、あるいは今となっては幻のエッチな同人誌であろうと、ここには全てが揃っているのだ。
まあ冗談はともかく。
驚いたのだが、国会図書館の中はめちゃくちゃ開放的で広かった。
私はてっきり、普通の図書館と同じように本棚が所狭しと並んでいるのかと思っていたが、大部分の資料は書庫にしまわれている。
そのかわり館内には至る所にパソコンがあり、そのパソコンで資料の閲覧を申し込み、カウンターで資料を受け取るという訳だ。
※ちなみに申し込んでから資料の閲覧までには30分くらいかかる。
なるほど。
ちょっと面倒くさい。
ちなみに私が閲覧を申請したのは
『すし 天ぷら 蕎麦 うなぎ』飯野亮一著
である。
天ぷら研究家の血が騒ぐぜ!
この中で、かなり面白い記述を見つけた。
日本橋の吉兵衛という人が19世紀の初めに贅沢な天ぷらを出していた、という内容だ。
『吉兵衛は「家体(屋台)店の親玉」で、初鰹、鶏卵、芹鴨、白魚といった高級食材を使った天ぷらを食べさせ、これを目当てに客が押しかけている。鶏卵の天ぷらは、今は高級天ぷらとはいえないが、当時は卵の値段は高く(中略)二八そば一杯の値段に相当した。鶏卵は丸揚げにされたのではなかろうか』
(本文より一部抜粋)
驚きである。
当時、主な天ネタは、穴子、芝エビ、はぜ、
するめ、こはだ、貝柱だったらしいが。
すでに鰹や卵の天ぷら、鴨の天ぷらが存在していたとは! おそらく高級ゆえに一般には普及しなかったと考えられるが、吉兵衛さん、この時すでに「天ぷら変わり種選手権」をやっているのである! 先輩!
もしや私の前世は吉兵衛ではないだろうか。
おまけに吉兵衛さんの天ぷら屋台の隣は蕎麦屋であり、蕎麦に天ぷらを乗せて食べるスタイルが登場していることから、天ぷら蕎麦の起源だと考えられなくもない、という。
、、、本当か?
ちょっとこれは眉唾ではないか?
いやー、それにしても。
面白い勉強しちまったぜ!
それにしても吉兵衛さん。
ちょっと他人とは思えないな、、、。
ありがとう国立国会図書館。