天ぷら変わり種選手権
常々、疑問に思っているのだが。
なぜ天ぷらの具に「鯛」が無いのであろうか。
キスの天ぷらに代表されるように、淡白な白身魚だったら天ぷらにすれば美味しいだろうになぁ、と思って天ぷら屋さんの中を見渡しても、鯛というメニューはなかなか無い。
やはりあれか。
徳川家康が亡くなったのは鯛の天ぷらを食べたのが原因という説があるからだろうか。
鯛の天ぷらが死因がどうかは分からないが。
江戸の天ぷら職人たちが「不吉な物」として鯛を遠ざけた可能性はある。
そしていつの間にか禁忌とされた、、?
つまり禁断の味というわけだ。
へーぇ、食べるしかないな!
という訳で、今回は。
天ぷら初心者が「天ぷらの変わり種選手権」を開催する事とするうううぅぅぅ!!
変わり種のラインナップはコイツらだぁ!
天ぷら「チャレンジ枠」として、鶏レバーと稲荷寿司、ネギトロ巻きが参戦だ!
頑張って食え! 未来の私!
さて始めるぞ!
天ぷらを作るのは2回目だが、まぁ何とかなるでしょ。まずは、一番気になってる鯛の天ぷらからだ。
ああぁぁっ!、、、美味いぃ! 外はカリッと、中は白身魚らしいフワッとして上品な旨み。厚切りにして正解だった!いや、ちょっと待て。味はキスより上かも知れんぞ!?
続きまして、マグロ、サーモン、そしてオマケで追加したパプリカ。
マグロは身がみっちりとして肉肉しい。もしかするとタルタルソースとも合うかも知れん。
パプリカは予想したより甘さは際立っておらず、ちとイマイチか。
サーモンはもうこれ普通にサーモンフライだわ。
続いてはタラちゃん、お前じゃ!
、、、これはダメだ。
タラちゃん。お前船降りろ。
いや、味がダメなのではなく。食べにくい。
身が簡単にほぐれてしまうから、噛むとすぐに身が崩れる。天つゆにつけると更に崩れる。骨もめんどくさい。食べにくい。これはもう作らんだろうなぁ。味は良いのだが。
さて、お待たせ致しました。
お次はゲテモ、、、いや鶏レバーだ!
あれ?! 意外と良いぞ?!
サクッとした衣と同じようにサクッと噛み切れる。意外なほど臭みを感じない。確かに下処理はキチンとしたけれども。
衣が水分を逃がさず、瑞々しいレバーだ。塩だけで十分美味い。
ただしハツ、テメーはダメだ。
衣がサクッとしてて、中身のテメーはプニっとした弾力ある食感。ダメだ。噛み切ろうとしたら衣が全部剥がれる。 味は悪くないけど、また作りたいと思えない。
さて次でラスト。
稲荷寿司とネギトロ巻きだぁ!
ああぁぁっ?! う、美味い?!
稲荷!お前、熱々の方が美味いじゃないか!
お揚げはジューシーで味付け要らずだ。そして酢の香りが良い!お米もふっくら炊き立てみたいに蘇ってる。ホントに、サクサクした稲荷寿司だコレ。
ネギトロ巻きも悪くない。
稲荷同様、お酢の香りが良いし、そこに海苔の香ばしさが加わる。ネギトロは熱が加わって食感が少し変化しているのも面白い。
ネタ枠、、、いや、チャレンジ枠だったけど、分からないもんだぜ!
いかがだっただろうか。
ちょっとビックリするような結果であったが、タラとハツ以外はおススメできるぞ。
そしてやはり、鯛は天ぷらでも美味かった!
ぜひ良い子のみんなもオリジナル天ぷらにチャレンジしてみてくれ!
あ、あと。魚類とレバーはキッチンペーパーでよく水分を取るのだぞ。
ではまた。