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豚骨ラーメンを野生の勘で適当に作ってみる

 以前、ケンタッキーフライドチキンの骨を利用して鶏がらスープを自作した事があるのだが、今度はスペアリブの骨を使って豚骨スープを作れないかな、などと思ってしまった訳で。

 前回は鶏がらスープ。
 今回は豚骨スープ。

 「じゃあ次回はどうせ牛骨スープでも作るんやろコイツ」と思ったそこのアナタ。人の心を読むのはやめてくれ。勘のいいガキは嫌いだよ
 ネタバレ困っちゃうんだから。

 それはともかく。始めようではないか。
 寒くて外に出たくない休日には、家の中でじっくり煮込み料理でも作るに限るぜ。

 本当に勘で作るので、レシピなどというモノは無い。 とりあえず鍋にスペアリブとネギの青い部分、生姜、ニンニク、豚ミンチ、酒を投入して水をジャーっと入れて火にかけるのだ。

 よし。
 たまにアクを取りつつ、これでひたすら煮込んでいこう。


 そして翌日。
 合計で六時間ほど煮込み、豚骨や香味野菜などを取り除いたスープがこちら。

!?


 あ、あれ?
 もっと白濁した豚骨スープになっているかと思いきや、少し濁ってるかな?という程度だ。
 そして醤油なんて入れてないのに茶色くなっているという不思議。やめてくれよ。豚骨らしく白くあってくれよ。

 味見をしてみると確かにほんのりと豚の旨味は出ているが、やたらと脂でギットギトである。

 ま、まぁ、とにかく。
 醤油とみりんと酒を煮切って「かえし」を作ったら、そこにこの豚骨スープをブレンド。あとは麺を茹でて。

完成。

 うーん、美味そう!
 確かに美味そうではあるのだが、しかし。
 明らかに豚骨ラーメンの見た目ではない。
 誰がどう見ても完璧な醤油ラーメンである。

 なんたることか。
 六時間も豚骨を煮込んだ末に、私はなぜか醤油ラーメンを生み出してしまったのだ。
 なんだ? 錬金術師か?

 食べてみたが、コレは一言で表現可能だ。

 『豚の脂でギトついた醤油ラーメン』。

 いや美味いんです。
 本当に美味いんですよこれ!
 よく集中すればちゃんと豚の旨味を感じるし、長時間煮込まれてホロホロに煮崩れている、箸で持っただけで崩壊しそうなほど柔らか〜いスペアリブの肉感!

 美味いんですが、コレを出されて豚骨ラーメンと認識する人間はいないと思います。

 やはり炊飯器や圧力鍋で豚骨を炊けば良かったのか。そして、おそらく豚骨の量に対して水の量が多すぎたのだ。 あぁ失敗か。

 いや、しかし!
 普通の醤油ラーメンに豚骨風味のバフがかかったと思えば!素晴らしいじゃないですか。

 『豚の脂でギトついた醤油ラーメン』!!

 でもなんだか普通に悔しかったので、
 皆様。
 豚骨ラーメンの錬成に失敗した台所系錬金術師の私に何かアドバイスがあれば適当にコメントしていってください。

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