ギルバートグレイプ

愛する家族が原因で本来自分が目指していたものを目指せないという葛藤。変わらない日々に一人の女が加わることで変化が生まれる。

非常に面白い作品だと思う。

私の参加した作品は完全に本作と同じコード進行を使っている。
だが本作同等、いやもしくは本作以上の面白さになっている。

しかし、不安要素をあげるとしたら、私の演技だろう。
おそらく私はレオナルドディカプリオの立ち位置にある。
一年前はレオナルドディカプリオと比較される日が来るとは思ってもいなかった。障害の度合いが全く違うとはいえ、やはりびびる。

彼が星5だとすると、せいぜい私は星3がいいとこだろう。
観ると自信を無くしてしまう作品第一位である。

私がこのような事を考えていると知れば
「大丈夫。ディカプリオは神だから、比較したらだめよ」と
慰めてくれる人もいるだろう。
そんなことは分かっている。比べる事自体が馬鹿げている。

しかし、なぜだろう。
心の奥底で悔しいという気持ちが揺らめいている。
人間は傲慢だ。いや私は傲慢だと言ったほうが正しいのかもしれない。
心の奥底ではレオナルドディカプリオに宣戦布告しようとしている。
受け取られることも叶わないであろう宣戦布告をしようとしている。

これは決心である。役者としての炎なのである。
私は、私が演じる人物と共に、誰の心にもスッと入り込み、記憶に残る映画の登場人物として生き続けようと思う。

そう思わせてくれたレオナルドディカプリオは私にとって最高に憎い、有難い存在なのである。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?