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バキュームブラスト 宙わたる教室[小説版] M-1グランプリ2024

弊社ではレンタル商品の取扱点数が多く、特に汎用品ではない特殊な機械や出荷頻度の少ない商品については正直どうしてもその知識が浅くなってしまいます。出荷センターではそれぞれの専門知識を有するスタッフがいますので、めったに出ない商品のスペックや取扱方法のお客様への説明などは任せてしまう場合がございます。

先日、バキュームブラストのご依頼がございました。
こちらの商品をご存じでしょうか。ちなみにnote全体で検索してもこの記事を除いて2024年現在2件しかありません。それくらいマイナーな機械になります。以前の記事で写真は載せていたのですがサンドブラストの一種として片付けてしまい一切の説明をしておりませんでした。
実はこの機械は画期的な次世代商品だったのです。

用途自体はサンドブラストと同じく砂材を吹き付けてコンクリートなどの研磨や塗装前の下地処理をする機械です。サンドブラストは大変危険な機械になりますので初めてのご使用での貸し出しは禁止しております。砂材の跳ね返りなどでケガをしたり、粉塵を吸い込む危険性もございます。
そのためレンタル前にご使用経験の有無を確認させて頂いております。
同じくバキュームブラストも経験者のみへの貸し出しになり、かつサンドブラストよりも一度に出来る施工面積が小さく時間が掛かります。
では何が画期的なのでしょうか。それは安全性とエコロジー性です。

サンドブラストの砂材は吹き付けっぱなしで跳ね返りの危険性だけでなく、施工後に回収・清掃が必要です。
一方のバキュームブラストはブラシ状のノズルの先で吹き付けと回収を同時に行います。そのため砂材の跳ね返りもほぼなく、清掃手間もかなり軽減されます。さらにその仕組みにより材料の循環を行うため砂材の使用量の軽減にもなりコスト削減で環境負荷軽減にもなります。


12/10に宙わたる教室の最終回がありました。
先生は研究職に戻るのでしょうか。藤竹先生のままでぜひ2を観たい!

ネット上でも見た人の評価は高い印象で、noteなどでもさまざまな感想が上がっています。興奮の最終回から2週間たち少し落ち着いてきたかと思いますので少し違う角度からの感想を残したいと思います。

2024秋ドラマは結局リアルタイムで見逃さなかったのはこの作品だけで、他は離脱したり録画でまだ見残したりしています。ここまでハマってしまいますと原作にも手を出してしまいます。丁度放映中に直木賞候補の発表があり伊与原新作品がノミネートされていました。宙わたる教室は発表後1年経たない間に高校の課題図書になりドラマ化されました。成瀬の紹介で中高生の小説へのきっかけに最適と書きましたが、この作品は中高生のやる気に点火出来る作品だと思います。
自分の才能への劣等感や境遇や未来への不安を自信に変えるきっかけを作れる作品です。

小説版を読んでみますと原作とドラマ版の読ませ方、見せ方の違いが結構ありました。原作者のドラマ制作への注文はキャラクターの設定だけは変えないでほしいということだけだとネット記事で読みました。
確かに科学部の4人の境遇は練りに練った設定だったんだろうと思います。ドラマ版でもそこは変えずに忠実に描かれていました。どっちが良いとは言い難いですが小説版との違いで気になったところを挙げてみます。

第1話の柳田編の締めくくりでのパワーワード「火星の夕焼けは青い」に対する彼の反応が違います。これは読者の反応に呼応したように驚く柳田にした小説版の方が個人的にはよかったです。
逆にドラマ版で最も心を締め付けられる長嶺の教室での語り。内容は全く同じでセリフも忠実でした。ただし最後の怒りの矛先の部分は脚本なのかアドリブなのかは分かりませんが小説には全くありません。重みが違いました。イッセー尾形恐るべし。
他にもいろいろありましたが総評としては小説の方が濃縮版で、ドラマの方は青空や実験設備など視覚で補えるのでとても分かりやすいという印象でした。どちらかといえばやはり小説版を先に読んだ方が、こういうことだったのかという答え合わせが出来る分楽しかったかもしれません。
そういえば漫画版成瀬はこちらも忠実なシナリオながら予想していたよりも良いです。西部前でミニバットを振り回す成瀬や優しめな島﨑に違和感はありますがキャラ設定は若干漫画仕様にしたのでしょう。

ドラマ版で心に残ったところは、柳田と長嶺が工場でご飯を食べるシーンや屋上での合宿です。いずれも小説にはありません。文章では表現することの出来ない情景と雰囲気がそこにありました。


M-1グランプリは今年も敗者復活戦から見ました。
個人的に決勝を上回るくらい面白かった一昨年のダンビラムーチョや昨年のななまがり程のネタはありませんでした。しかし今回は決勝でとんでもないものを見させて頂きました。
阿部一二三氏の神引きから始まった戦い。前年チャンピオンが連続の1番目。降臨する令和ロマン。なにより驚愕は安定の面白さでも若干人を選ぶ分かりやすくはないコントネタが多い彼らが、老若男女問わない万人受けするしゃべくり漫才を披露したこと。着眼点の面白さに昨年のM-1よりも1本目から心をつかまれました。
結果に異論は全くないですが、私は真空ジェシカのピアノ伴奏の後半で回収がNo.1でした。最大の爪痕を残したバッテリィズは最近の技術先行に見える漫才に一石を投じる馬鹿馬鹿しい漫才が素晴らしかったです。実際は彼らもとんでもない技術ですし、説明しなくても 3/10,330 であることがそれを証明しています。20回記念に相応しい激戦。エバース惜しかった!


今年もたくさんの方々に大変お世話になりました。
来年もよろしくお願い致します。皆様良いお年をお迎えください。
きかいレンタル タマムラおよびタマムラコンテナは12/29~1/5まで年末年始のお休みを頂いております。お問い合わせやご依頼などは1/6より承ります。宜しくお願い申しあげます。

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