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北陸新幹線 ヒュームコレクター 成瀬isBACK!

北陸新幹線延伸の年のはじめに襲った能登半島地震。
本来であれば3月の金沢-敦賀間開業に向けて北陸一丸となって地域一帯を盛り上げる年になるはずでした。
石川県内の新たな駅が出来る自治体では大きな被害は出ておりませんので、復興支援を兼ねて遊びに来て頂けると有難いです。

こちら終着駅となる地元福井県敦賀市ではそもそも全国的にPR出来ている実感は全くありません。1つ前の越前たけふ駅がある越前市では2月に大河ドラマ館が完成しますので皆様ぜひその足で敦賀まで観光に来てください。
かこさとし絵本館もあります。

戦国大河しか見続けられない私も「光る君へ」つかみ3話は良かったです。初完走出来るぐらい面白くなることを期待してます。それにしても越前市は図ったかのようなタイミング。3つのメイン館となるのは京都宇治・滋賀石山そして福井越前です。
新幹線×大河の相乗効果を活かさない手はないでしょう。

100V ヒュームコレクター EJF1

今回の商品紹介はヒュームコレクターです。
この機械もなじみがない方にとっては全くピンと来ないかと思います。土木関係の従事者の方だと「ヒューム管」を思い浮かべる人がおられるかもしれませんが全く関係ございません。製造業、金属加工業の方が使われるものになります。

この機械名のヒュームとは溶接や溶断などの作業で発生する煙や微粒子の物質のことです。人体に悪影響を及ぼすとされていますので対策をしないと作業者が健康被害を受けることになります。そこでヒュームコレクター等により有害物質を回収、防除し現場の安全性を高める必要があります。環境を改善することで生産性の向上も見込めるのでヒュームコレクターは生産現場で欠かせない設備となっています。

北隣が石川県ですが南隣の滋賀県は個人的に現在深く関りがございます。
しかも大河ドラマ館が出来るのが滋賀大津石山。まさか源氏物語の構想を練った場所が石山寺とも知らず1年ほど前に1度行ってきました。今年は意図せず戦国以外のドラマ館に行くことになる可能性が高いです。

このnoteから多趣味のように思われているかもしれませんが基本的に広いだけで各ジャンルとても浅いです。浅いというか偏りが酷いです。そして面白ければカテゴリーは気にしません。今年は大河にのめり込まない予定なので面白かったマンガや小説も紹介していきたいと思っています。来週のジャンプに14年半ぶりの新作が掲載される「アイシールド21」への思いをつづりたいところですが今回は小説です。

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以前に小説は今村翔吾氏の「八本目の槍」を紹介しました。彼は京都出身で現在大津市在住です。今回紹介する作品も静岡出身で同じく現在大津市在住の女性作家が書かれたものでデビュー作になります。
舞台はコロナ禍の大津市。主人公は成瀬あかり、中学2年生。出版社の作品紹介に書かれているのでネタバレOKなんだと解釈しますが、彼女は閉店を控える西武大津店に毎日通いテレビの中継に映る。さらにはM-1に挑み、実験のため坊主頭にし・・・。

あらすじだけならさぞ破天荒なキャラの話だと感じますが彼女は至って真面目。いわゆる空気を読まない天才型です。1話目の西武大津店の話でR-18文学賞を獲り、書籍化のため5話加えたものが「成瀬は天下を取りにいく」という作品です。偶然にも八本目の槍と小説の構造が似ています。
八本目の槍は各話が異なる武将(七本槍)の1人称の話になっていて、石田三成とのエピソードを話すことで彼が浮かび上がってきます。こちらの作品も同級生や周りの人間の目線で話は進みます。なので三成も成瀬も行動の真意は分かりません。と思っていたら最終話で彼女の気持ちが描かれます。

閉店する西武大津店に幼いころから通っていた40歳を過ぎた男性目線の話は、特に同年代の人は感情移入させられまくります。私も幼いころから市内にあったショッピングセンターが徐々に解体されていく様を、裏にあった職場から毎日眺めていたのを思い出します。

そこは建て替えだったので登場人物たちほどのダメージはなかったと思いますが、それでも最上階にあった祖父とよく行った喫茶店がなくなるのはなんとも寂しいものでした。小説にも出てくる風船の自動販売機もあってノスタルジックな気分になります。とても読みやすく漫画のような感覚でページが進みます。それでいて成瀬の行動は読者に強烈なインパクトを与え自戒を求めてきます。成瀬のように生きているか問われます。

なぜ今回この作品を紹介したのか。それは今週1/24に続編が発売されるからです。タイトルは「成瀬は信じた道をいく」 連載漫画でもないのに次の話がここまで楽しみな小説は初めてです。観光大使の格好の彼女の表紙も面白くて楽しみですが、今回収録されているらしい平和堂が舞台となる話も気になります。

滋賀県を中心に関西、北陸、東海地域で展開するショッピングセンター。
敦賀市内で建て替えられたその場所こそが平和堂です。
写真は平和堂アル・プラザ長浜で見た予告POP。まだノミネートの発表もないですが今年の本屋大賞あるんじゃないでしょうか。

先週の芥川賞の受賞会見で5%は生成AIの文章そのままという話があったようです。小説家がいなくなる未来が見えたかのようでした。
でも世の中が変わっても揺るぎない意志があれば生きていけることを成瀬が教えてくれます。

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