砂ふるい機 2024夏ドラマ最終回 かぞかぞ[原作版]
猛暑、酷暑を乗り越えた皆様お疲れさまでした。
つかの間の快適な秋に英気を養いましょう。
選別するという意味で「ふるいにかける」という言葉があります。ふるいというと粉ものに使用する調理器具を思い浮かべる方が多いかもしれません。建設土木分野でも砂ふるい機という機械を用いることがございます。
砂の中から異物を取り除いたり、サイズの振り分けに使用します。
まれに野球場やビーチバレーなどコート整備でご依頼を頂くこともございます。標準で5mm角目の網が付きますが、別途販売でもっと粗い目や細かい目の網を取り付けることも可能です。
個人的にはふるいというと超人オリンピック予選の巨大なザルによる超人ふるい落としが思い浮かびます。今夏は1クールだけキン肉マンが深夜に放送されていました。キン肉サダハルの登場で一旦終わり来年に続きます。サダハル(ネメシス)が花道・トランクスの声で焦りましたが、なんだかんだでスグルやミート君の声にも慣れてきたので一時の違和感なのかもしれません。
各ドラマ怒涛の最終回ラッシュが終わりました。今年の夏のドラマは結構離脱しました。完走出来たのは「海のはじまり」「家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった」「虎に翼」の3作だけでした。
海のはじまりの終わり方は賛否あると思います。個人的には良かったです。夏が津野くんに海の面倒を頼んだところが着地点かなと感じました。海が生まれたきっかけが自分が書いたノートであることに弥生が最後まで気づかなかったのは予想外でした。もし気づいたら運命を感じて異なる世界線が展開したのでしょうか。
かぞかぞは1年前に既にBSで放送済みとは思えないくらい話題になった印象です。理由はここ1年での主演俳優の躍進にあったかと思います。個人的殿堂入りするくらいのつかみでしたが、中盤くらいから各登場人物にスポットを当て過ぎていて説明っぽくなったのが残念でした。あくまで中心は主人公で各キャラの背景は視聴者が想像して補完する程度でもよかったように感じました。ただ近年まれにみる前衛的な名作であったことはゆるぎません。
虎に翼も最終月は詰め込んできました。原爆裁判、少年法改正議論に尊属殺判決、そして新潟での後悔。数々の壁を乗り越えながらも成しえてきた主人公の道を表(オモテ)とするならこの物語には裏主人公がたくさんいました。主婦の道を全うしたもの、社会に迎合せずより高い壁を壊してきたもの、家族を捨て別の道を歩んだもの、家族を得て一旦潜んだもの、身分制度に決着をつけたもの。本来なら各エピソードが薄くなりがちなシナリオを見事な濃さで描ききりました。尊属殺裁判の主役はよねだったけど、美位子の罪悪感をフォローした寅子の「罪を償いたいと思うことはあなたの尊厳を奪い心を殺してきた相手を肯定すること」は航一ばりに「なるほど」と思いました。
今月はあまり書籍は読めていません。短編集の一部くらいで積読状態のものが多い中かぞかぞの原作は読みました。
もともと岸田家を認識したのは母親のひろ美氏の方が先でした。車いすでタクシーに乗ろうとしたときに小籔千豊に助けられたというSNSの投稿からでした。見返してみると2019年2月。小藪氏の切り返しの見事さに当時プチバズっていたのでたまたま目にしました。その流れでその娘・奈美氏のnoteが面白いと知ってたまに読んだりしていました。なんというか小説家が描けない文才。流行りの出来事もネットスラングも知らない人は無視。読者にいい意味で気を使わずバンバン比喩に使っていく。少し前にアップされた東海道新幹線の保守車両の事故で北陸新幹線に乗るために敦賀に向かう話もなかなかに面白かったです。有料記事ですが無料分のボリュームが多いので十分楽しめます。敦賀駅RTA、しゃぶ葉敦賀支店(笑)