三陽商会 8011
どんな会社か?
アパレル大手企業。百貨店での売上がメインです。冬のコートなどが主力商品です。2015年にバーバリーとの契約が終了した事により大幅な減収減益になりました。長らく業績が低迷。社長も何人か交代しています。現在の大江社長が就任してから赤字幅が縮小。コロナ禍で苦戦を強いられましたが23.2月決算でようやく22億円の黒字に。今期24.2月の利益予想は31億です。前年比較で38%も増益。アパレル業界はレナウンが倒産したりと苦闘が続いています。一時は名門三陽商会も赤字続きで株価も低迷していましたが22年から売上を伸ばし2期連続の増収増益になっています。
三陽商会になにがあったのか?調べていきたいと思います。
通期業績を見ると三陽商会の回復がはっきりと分かります。22年は赤字が縮小され前期23年から黒字になり今期は38%も増額しています。これはサプライズといっていいのではないでしょうか。
10.6に2Q決算発表がありました。数字をみてみましょう。
3月~8月は過去2年間マイナスだったところ、今年の3月~8月は黒字になりました。
また営業利益率がかなり改善されています。
来期予想の利益率は6.6%とかなり稼げる企業になっています。
好調の理由はインバウンドの恩恵と国内の百科店の集客が回復しているためです。
23.10.18日に日本政府観光局から発表された訪日外国人の数です。コロナ前19年と比較してもほぼ同じの218万人が訪れており、今年の1月の150万人から急速に海外の観光客が増えているのが分かります。確かに私も街中でよく外国の方を見かけます。
あと百貨店の売上も確認してみましょう。以下は高島屋の決算です。
高島屋・上期決算
高島屋の利益は今年3月から8月まで60%以上伸びています。この数字からかなり好調と分かります。高島屋や他の百科店に入っている三陽商会の服もよく売れているという事ですね。ちなみにブランドは、ポールスチュアート、マッキントッシュロンドン、エポカが高島屋に入っています。
三陽商会の3カ月決算
この会社は3月~8月の時期は売上が減る傾向があります。通年で夏は服が売れにくいのですね。逆に9月~11月、12月は売上が伸びる時期です。これから秋にかけて増収を期待したいです。
ちなみに日中の気温が15度を下回るとコートが売れるようになるそうです。
これから年末にかけて気温が低くなってきたと感じたら三陽商会の業績は間違いなく好調になるでしょう。と同時に投資家の期待値もあがります。
現在の2023.10月時点で全体相場はあまり良くないです。日経平均もやや下落してきていて毎日のボラティリティが大きいですが、三陽商会は反対の動きをしています。日経平均がこれだけ値動き荒いのに三陽はチャートを崩す事なく上を目指しています。投資家達が3Qにかけて決算を期待しているのが分かります。
今年もあと残すところ2カ月ですが、寒くなるのを期待して3Q決算(12月下旬頃)を待ちたいですね。
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