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台湾総統選挙の日【2024.01.13】

今日は台湾総統選挙。
いつもよりも朝のバイク通りが多かったように感じました。

ここで台湾の総統選挙について個人的に思ったことを残しておこうかと思います。詳しい背景や動向などは色んな解説や報道がされていると思うので触れません。

まず国民の政治的関心について。
やはり兩岸問題に代表される緊張感。それに伴ってその結果が国の方向を左右するという意識から、日本と比べると非常に政治を自分事としてとらえていることが伝わってきました。
実際、まだ生年月日の関係から今回は投票の権利は無いクラスメートも、投票できないことを悔しく思っていたり、みんな頼むというようなつぶやきを目にしました。これは日本に留学中で投票日に台湾にいない友達も同様でした。

また、選挙前の集会はトークショーのみならず音楽パフォーマンスがあったりと、ある種の「エンタメ」の呼ぶ人もいることに納得します。ここでもかなり日本との「政治」というものに関する感覚が違うなと感じました。
また、これは僕が外から見ている人だということかどうなのかは不確かですが、立候補者たちが自分に身近な感覚を得ました。
日本では政治家というと距離のある存在、厳かというような感覚があった気がしたのですが、それとは反対に言葉などから人間味を感じる場面が多いような気がしました。それも国民性なのかなと感じました。(個人の感想です)



そんな大事な日ではありますが、自分はというと休みの開始第一日ということでひたすら家に引きこもり、ゆっくりしていました。なんかすみません。
メリハリ大事なので今日はひたすらゆっくりする。
そうしたらまた明日頑張ろうとスタートできる。という戦略です。

そんな中でも、ちらちらとYouTube上で生配信を見ていました。
その時に開票の様子が映されていたところに、なるほどこうやって透明性を確保するのかという風に感じさせたのでした。実際友達によると、一般人も開票所に自由に出入りすることが出来て、もし無効票の投票用紙があった際には一般人の人にも見せるということになっている模様です。

日本も見に行けるようですね。



結果が出ましたね。
総統には頼氏。
しかし、蔡英文の時のような差をつけたものではない。
また、立法委員選では民進党が過半数を割っていて第一党も国民党。
この結果は台湾の複雑な現状を表しているとも言われますね。

対外に対しては「現状維持」を望んでいるというのが、方法は違えど各党共通した姿勢であるとみれたのではないでしょうか。
ですが、内政に関してはエネルギー政策に関する不安を感じる人々の声があることや、物価高と低賃金に苦しむ声など課題は多そうです。

対外の部分もそうですが、台湾国内での社会課題について周りの台湾人(特に大学生の若い世代)の声を聞いてみたいなと感じました。幸運にもその環境に自分は身を置けている。



正直僕は、この台湾の総統選挙で政治というものにようやく強く関心を持ちました。

自分たちのことは自分たちで。きちんと自分の意見を表明する。
そんな姿勢に心打たれた自分がいます。

日本では「選挙に行ってもどうせ変わらない」という考え方を持つ人もいるかもしれませんが、でもきっとそれでは思うつぼだと思うのです。
どんどん変わるのが難しくなる。

いきなり大きな変化なんて難しくて、だいたいは小さなことからだと思う。
関心を持つくらいからでもいいと思う。
そういう少しの変化が続いていけば、形式上の変化が難しかったとしても、きっと無意識のうちに伝染するものがあると思う。
それが私たちにどう思わせるか。

希望はどこですかと言いたくなるくらいには追い込まれているのではないかということは同意。

でも追い込まれたからこそ発揮できる力があるでしょう?

私は往生際が悪い。

#留学生のひとりごと日記

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