母と家族の病院生活9日間① 8日の夜
1月8日(月)三連休の中日。
母がくも膜下出血で倒れて1日がたった。
世間では、成人式。振袖の人が街を歩く。めでたい1日だけど、
私にとっては、そんな気持ちにはなれない。
朝お父さんが、病院に戻ってきた。昨日お父さんは家に帰って寝ていたから、寝ていない私たちが家に帰り、午前中はお父さんが病院にいてくれることになっていた。
父は、病室に入り座った瞬間、ぶわーと我慢していた感情がでてきて
泣いていた。父も気をはっていたのかな。
父の泣いている姿を見たのはおじいちゃんが亡くなった以来で、
「自分がお母さんの病気をもらってあげたい」と言っていて、私もその父を見て、涙がまたあふれた。
3人で頑張ろうと父と兄で手を合わせた。
兄と家に帰ったが、家に帰ると兄も母と私と3人で囲んでいた食卓の席に座ると、「ここにお母さんが座っていたよね」と兄も泣き崩れていた。
また、私も兄と二人悲しくなって泣いていた。
家に帰ってゆっくりしておいでとは言われたけど、そんなゆっくりできる気持でもなく、慌ててお風呂に入り髪を乾かした。
家にいても落ち着かなかった。
それから病院に戻り夕方頃、
父が私の顔が疲れているからと家に連れて帰られた。
昨日病院で1日寝ることができていなかったから私も頭がぼーっとしていたから、眠たいのと寝ないといけないというプレッシャーを感じていた。
父は、私を家に連れて帰った後、病院に戻り今日の夜は父が病院にいてくれることになった。
私もてんかんという持病があるから、睡眠時間が少ないと発作としてでる危険性があるから、眠れないことが怖かった。
何も考えずに眠ることができたらいいのに、目をつぶるとお母さんの姿が浮かんで頭の中がいっぱいっぱいで、今寝ている間にお母さんになにかあったらという不安。
お父さんが病院に戻ってから、実家の部屋に一人でいるのも寂しくて
真っ暗の部屋の中にいると心が空っぽになった。
普段、夜家に一人でいることはなかったし、お母さんが必ずいて
おやすみと言っていたから家の中は病室よりもさみしかった。
しばらくすると、兄と奥さんが家に来てアイスクリーム(ハーゲンダッツのチョコレート)を買ってきてくれた。誰かいてくれると安心できた。
家に音がないと途端に寂しくなるし、眠ることができなかったから、
彼氏に電話をつないでもらって寝れるようにしていた。けどやはりそれでも
中々眠りにつくことはできず、兄が寝ることができていて私だけまだ眠れていないことに、これからまた慌ただしくなることが分かっていたから
それも怖かった。
中々眠れなかったが、夢をいつのまにか見ていて朝になることができた。
夢の中には、お母さんが出てきていて、夢ではお母さんは刑務所に入ることになっていて夢の中でお別れを告げていた。夢の中でもお別れするなんて。
無事に朝になることができて、病院からも電話もなく今日もお母さんに
会えることがホットした。