仕事を辞めた。
無職になって一ヶ月半経った。
私は28歳から今年の八月まで契約社員として地元の中小企業で働いていた。請負という形でその会社から、親会社に派遣されデータ入力を主にした一般事務をしていた。
前職は接客販売。まったく違う職種にジョブチェンジしたものの、人間関係に嫌気がさして逃げるように辞めてしまった。
工場勤務だったのだか、こんなにも人は陰湿になるのか、人の悪口を言わねば生きられぬのか、と今までと違う人間を見て人間不信になってしまった。
それでもなんの取り柄もない私を雇ってくれたのだと思っていたが、人間の嫌な所を凝縮したような上司に精神的に追い込まれ逃げ出してしまった。
私よりも10歳年上の頼れるベテラン女性従業員も、理不尽な目にあい先に退職されたのも原因だった。何も悪くないのに上司の愛人に嫌われたらある突然契約を切られたのだ。
この事件のせいで私のストレスは一気に限界まで溜まり、耳鳴りが止まなくなり動機が激しく、眠れなくなった。
アレレ?私こんなんだっけ?と思い始め会社に行くのが怖くなりつつあった。
それから辞めるまでは速かった。ある日、部長に呼ばれ仕事を大量に増やすねという謎の宣言をされた時に辞めるのを告げた。
話し合いを重ねても私の意志は変わらず4ヶ月後には退職に至ったのだ。
それから、もう一ヶ月経つのに私ったら何もしてない。
約9年必死に働いた、というほど働いてはいない。上手いこと手を抜きのらりくらりと定時退社を続けていた。電話応対もなくただパソコンにデータを入力するだけの日々だった。
失業手当の手続きを完了しダラダラし続けている。実家ぐらしの子供部屋おばさんの完成である。
撮りためていたタイバニ2にうつつをぬかしオトナプリキュアを見ている。どうぶつの森を久々に始め街も完成した。
そしてやることがなくなりつつあると思っていたが所に役所から税金と年金の取り立てが来て現実を突きつけて来るのだ。
生きるのが怖い。私の経歴で働ける所なんてあるんだろうか。意味が分からんくらいネガティブになっている。
今世での結婚はたぶんない。ひとりで生きていく準備を始めなければならない。
頭では分かっているのにどうすりゃいいのか行動に移せないでいる。
現実問題、お金がいるのだ。
なのに空想癖があるせいなのか変な求人ばかり見てしまう。
もう37歳。私はいつか大人ニキビなれるのだろうか。
不安日々を乗り越える方法を探している。
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