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おうち塾のススメvol.1 我が家のおうち塾の始まり

我が家は長男の就学前からおうち塾を始めて、小学3年生の時点で算数の小学6年生の範囲を終わらせることができました。その記録を残しておこうと思います。我が家の体験と私の感想と思って頂ければ。
タイトルに「ススメ」とつけているのですが、実はそんなにおうち塾をおすすめしているわけでもありません(笑)。その理由も含めて、これから書いていきたいと思います。


1.おうち塾を始めた経緯

我が家がおうち塾を始めたのは長男が4歳、年中さんの時でした。
低年齢時の長男は全くじっとしていられない子で、リトミックや幼児教室などに通わせる余裕はなく、ひたすら外で遊ばせていました。周囲の同年齢の子達が少しずつ習い事やお勉強を始めている中、我が家はそんなことなんてどこ吹く風でした。月日の流れの中で少しずつ穏やかに過ごせるようになっていき、幼稚園にも通うようになりましたが、依然として外を走り回る日々が続きました。年齢が進むにつれ、英語やプログラミング等高等な習い事を耳にすることも増えました。周囲の子達に遅れを取っているのではと焦る気持ちももちろんありましたが、無理に教室に通わせるのは長男にとっても私にとっても負担が大き過ぎると感じ、勉強のべの字もない生活を送っていました。
そんな中、長男が年少の終わりにコロナ禍が始まりました。当時、我が家は香港に住んでおり、ゼロコロナを目指す香港では非常に厳しいロックダウンが続きました。幼稚園はクローズになり、オンライン授業が1時間あるのみでした。ほとんどの公園やプレイルームが使用禁止で、友達と遊ぶこともままなりませんでした。
幼稚園で社会性を学ぶ大切な時期に誰とも遊べず、お外で体を動かせる時間も不十分。家でテレビを見てだらだら過ごす長男を見ていて、これはまずいと思いました。そこで、何か家でできることをしようと、おうち塾を始めました。
また、長男は3歳頃からはいろいろなことに疑問をもつようになって、なかなかしつこい質問魔でした。質問の内容も「いい質問ですね~」と池上彰さん風に言いたくなるような鋭い質問をよくしてきました。このままでは早晩、私が答えるのが苦しくなると思い、早いうちから長男が自分で本を読んだり、調べたりできるように、漢字や一般教養を身につけさせておきたいなと思ったことも、おうち塾を始めた理由の一つでした。

2.おうち塾を始めるために必要なこと

完全に私見になりますが、おうち塾を始めるにあたって、以下の3つの要素が最低限必要だと考えています。家でフォローアップがかなり必要とされる勉強塾にも共通することだと思っています。

素直に大人の話を聞く姿勢があること

低年齢時は手が付けられないほど暴れん坊だった長男ですが、4歳頃には穏やかで素直なタイプに変化していました。大人の話に耳を傾ける姿勢のある子だったので、導入はスムーズでした。

一定時間机に座っていられること

幼稚園での生活のおかげか、長時間同じ場所にとどまることができるようになっていました。私の話が面白ければ30分以上席についてくれていました。5歳未満の子であれば、まずは10~15分でも問題ないと思います。子供が嫌がらず、毎日続けられることが最優先です。

記憶力が安定していること


長男はもともと記憶力は良く、2歳台で数字とアルファベットを自然に覚え、企業やお店のロゴや看板、天気予報のマーク等をとてもよく覚えていました。3歳で幼稚園に入ると、園内の掲示物や絵本で覚えたのか、ひらがなやカタカナも覚えていました。
低年齢時の子供の記憶力は、そんなことまで覚えてるの?!と驚かされることもある一方、記憶の時系列がめちゃくちゃであったり、しばらく遊んでなかったお友達のことをきれいさっぱり忘れていたりと、大人からすると理解に苦しむことも多々あります。一定量の記憶を整理しながら頭に吸収できる力が身についてからがいいと思います。

3.おうち塾、何から始める?

我が家がまず取り組んだのは、ひらがなとカタカナの書く練習、そして、足し算の概念を覚えてもらうことでした。

ひらがなとカタカナの書く練習

長男はすでにひらがなとカタカナは読めていたので、書く練習に取り組みました。まだ筆圧が安定しなかったり、指の力も十分ではなかったので、長時間鉛筆を握るのは疲れるようでした。そこで、水を含ませて使うペンやカラーペンを使うこともよくありました。力があまり必要ではない上に、ペンを使うのは楽しかったようで、長時間練習を続けられました。ただ、カラーペンはそのままお絵描きを楽しみ始めることも多く、その点はイライラしましたね…。

足し算の概念を知ってもらう

最初は、紙に足し算の式を書いて教えようとしたのですが、長男はどうもピンときていないようでした。そこで、「長男くんとAくんとBくんが遊んでいるところに、Cちゃんが来たよ。全部で何人?」というような質問を繰り返し、足し算の概念を説明しました。ある時は散歩をしながら、ある時はLEGOの人形を使いながら、長男とお友達の例だけではなく、お菓子や動物、いろいろな例で、数を大きくしていきながら、同じような質問を繰り返しました。数日から1週間程度はこのやり取りを繰り返したと思います。その後ようやく、紙に計算式の形を書いて教えました。

ドリルやテキストから始める必要はなく、遊びや日常生活でのやり取りから少しずつ始めるのがおすすめです。
この先の進め方については、次回以降、記事にしていきたいと思います。

4.おうち塾をあまりおすすめしない理由

発達のスピードは個人差が大きく、低年齢の子供ほど成長や能力のばらつきが大きいと思います。近年、受験戦争が激化しており、低年齢化する詰め込み教育への関心も強まっています。周囲の同年齢の子供達が習い事や勉強を始めると、親として焦りが募ることもあるかと思います。でも、子供達一人一人ちょうど良いタイミングは異なります。低年齢から何か勉強を始めさせたいのであれば、焦らず、遊びや日常生活の中のやり取りから少しずつ少しずつ取り入れていき、お子さんのちょうど良いタイミングを見つけてあげて欲しいと思います。
タイミングを見計らわずにおうち勉強(家でのフォローアップが必要な勉強塾を含む)を始めるのは、親にも子にも非常に負担が大きいと思います。それもあって、おうち塾はあまりおすすめしていません。家族ごとにちょうどいいスタイルを見つけて欲しいと思います。

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