怪文書①

城の西に川がある
そこから北へ行くとチェーン店が並ぶ通りに入る
普段は何ともないが
霧がかかっていて、息苦しさを感じるときにそこへ行ってはいけない
特にき〇しのズンドコ節が頭の中で鳴り始めたらアブナイ
冥界への道が開かれているのである
けばけばしい異形の者たちのパレードが行われている
未練たらたらの死者たちが黄金の衣装の下に赤く爛れた皮膚を隠して歩いているのだ
寿命を縮めたくなければ見てはならない
死にたくなければ彼らと目をあわせてはならない