偶然を引き起こすための行動学
こんにちは。
「キャリアの8割は偶然の出来事によって形成される」
キャリコンさんが好きな理論ランキングで間違いなく上位に入るであろう「プランドハプンスタンス理論」。
その中で述べられていることです。
・偶然の出来事で形成されるから、偶然に対してポジティブでいよう
・具体的な職業は決めずにキャリアの方向性だけ決めて進んでいこう
こう捉えられることも多いのではないでしょうか?
気になる方は「プランドハプンスタンス理論」と調べてみてください。
参考リンクを貼っておきます。
ただ、私が大事だと考えるのは「偶然を意図的に生み出せるように積極的に行動する」ということです。
この部分をスルーするキャリコンさんも多いんじゃないかな、と思っています。
1.“偶然が8割”は本当か?
そもそも、完全な偶然は世の中にどれだけあるのでしょうか?
「偶然」とは、「因果関係がはっきりせず予期せず起こること」を指します。
この世で因果関係が全く無いもの。
身の回りでどれだけあるでしょうか?
例えばあみだくじ等のくじ引きは偶然性が強いです。
作った側からすると結果は必然ですが、選ぶ側からすれば論理性は全くありません。
ただ、完全に偶然な出来事はそこまで多くはないのではないでしょうか?
私個人としては、“偶然が8割”という点からやや疑念を持っています。
少なくとも、あなたのキャリア(人生)に関わる様々な出来事には人が介在します。
人が介在するということは(無意識であっても)何かしらの意図が働くことがほとんどです。
例えばあなたの転勤や部署異動。
偶然起こるようにも思えますが、あなたの過去の仕事経験や仕事振りが間違いなく影響しています。
周りの転勤や部署異動も同様です。
新入社員の初期配属も、ガチャのように見えて一人一人確率は違ったりします。
(もちろん運良く希望のところに行く可能性もありますし、逆も然り)
例えば入社試験での評価が高い、大学で活発に活動している、業務に近い専門的知識を身に付けている、研修期間に結果を出したり努力をしている、など。
そもそもスタート時点で平等ではないことも多いです。
人との出会いも、当然偶然の比率が0ではありませんが、少なくともその場にあなたが訪れたことは何かしらの必然性があります。
(十字路で2人がぶつかるアニメのようなことはあまり起こらないですよね)
このように、人が関わる以上は偶然性がゼロとはなかなか言えません。
少なくとも過去の出来事が影響を及ぼします。
つまり、キャリアにおいては「偶然を意図的に生み出せるように行動する意味」がとても大きいと言えます。
2.偶然を引き起こす行動とは?
それでは偶然を意図的に引き起こすためにはどうすれば良いでしょうか?
仮にあなたが会社員だとするならば、その一つは「その会社で高い評価を得られるよう行動する」ことです。
成果を出す、スキルを高める、知識を身につける…。
評価制度は会社によって違うので自分で見てみましょう。
少なくとも評価の高い人と低い人を比べたときには評価の高い人の方が希望を叶えられる確率が高まります。
あなたの人生はあなた自身のものなので、最終的にどのように行動するのかは自由です。
あなたにしか選択権はありません。
ただし、あなたが会社員であるのであれば会社に貢献する義務があります。
会社という組織に属している以上、会社から求められていることを果たさなければなりません。
あなたが自分自身のキャリアの希望があるように、会社にも希望や将来の事業計画があります。
余程のことが無い限り雇用を守らなければいけない分、会社のニーズと社員のニーズを擦り合わせる必要はありますが、社員全員の希望を叶えることはできません。
(社員を不当に扱うのはそもそも論外ですが)
会社があなたを選んで入社していますが、あなたもその会社を選んで入社しています。
お互いに希望もあり、譲歩し合う必要もあります。
あなたが一方的に希望を押し付けるのはほぼ不可能と考えた方が良いかな、と思います。
それを避けるとするなら、
転職するか、
独立してフリーランスになるか、
本業は割り切って副業するか、
はたまた諦めるか。
現実的に取れる選択肢はこの辺りでしょうか。
(「諦める」はいったん横においておきます。)
もちろんこういった選択肢はノーリスクなわけがありません。
未経験の転職であれば、今より待遇が下がってしまう場合もあります。
転職するにも経験値が必要なこともあるでしょう。
「未経験で経験積みたいのに経験者の求人しかない」なんてことはよくある話です。
フリーランスや副業だとそもそも未経験で仕事が取れるのかという話になります。
だって何の実績もない未経験の人に仕事を任せたいですか?ということを考えてみると分かると思います。
それでもやりたいからチャレンジするのも選択肢の1つですし、確率が低くても今の会社でルートを探すのも選択肢1つ。
そこまで努力できないのであれば現状目の前にあるものと向き合うことも選択肢です。
今あなたが行っている仕事と、自分が求めていることで共通することはありますか?
小さなことでも、ほんのわずかなことでも。
どんなお仕事でも、大切なことは共通だったりします。
あなたが本当に望んでいるものが何なのか、根本まで掘り下げてみるのも良いかもしれません。
3.天は自ら助くる者を助く
ラテン語のことわざです。
文字を見ればだいたいの意味は想像できると思います。
他人に頼らずにひとりで努力できる人に天は幸福を与える、というものです。
逆に言えば、他責思考で与えられることが当たり前だと思っている人には幸福が訪れないということです。
昔から同じようなことが言われています。
大切なことはずっと変わらないということですね。
希望を叶えるために行動するのが良くて、諦めることが悪いということは全くありません。
今何が求められているか、今は何をするべきなのかをやりきった積み重ねの上に良いことが起こるのかな、と思います。
2024年はどんな1年だったでしょうか?
2025年はより良い年にできるように努めていきたいですね。