看護師が語る、本当にあった怖い話・・・。
最近寒くてなってきて自転車通勤中、耳が冷えすぎて頭が痛くなるマナです。
怖い話と言えば夏!で・す・が
今回はあえて寒くなってきたこの時期に、私が看護学生時代に病院で体験した怖い話をしようと思います。
慢性期実習
看護学生の時、慢性期の実習で起こったお話です。
※慢性期とは、病状が比較的安定している時期のこと
実習は総合病院の慢性期病棟で2週間、1人の患者さんを受け持ちアセスメントをし、体調確認や必要なケアをします。(基本はコミニュニケーションをとってます)
病棟内には記録をしたり、指導してくれる看護師にアセスメント内容を説明する待機部屋があるのですが、わたしたちの待機場合は医者が患者・家族に病状を伝えるお部屋を貸してもらっていたので、部屋に入る前は必ずノックするのが決まりでした。
そして実習メンバー(Aさん)が待機部屋の向かいにある、病室の患者さんを受け持っていました。
それは実習最終日に起こった・・・・。
2週間の実習を終えて、ナースステーションで挨拶をすませ学生全員で待機部屋に戻る時、いつものようにノックをして部屋に入ろうとするとノックが返ってきました。
「医者が患者さんとお話ししてるかもしれないね」
そんな話をしながら、部屋の前で待っていました。
しかし、しばらくたっても誰も出てこず中から話し声もしません
「変だな」
と思いもう一度ノックしてみると...ノックが返ってきません
ゆっくりドアを開けると、
そこには誰もいませんでした…。
実習メンバー全員が、返ってきたノックの音をきいているので、聞き間違えではないです。
後日、、、
その怖い出来事があった時は、「心霊現象だ!こっわ」なんて話をしていましたが
実習が終わって数日経ったある日、実習担当の先生から
「実習が終わったあの日、あの時間帯にAさんの受け持ち患者さん亡くなっちゃったんだって」
「でもAさんにすごく良くしてもらったって話してたみたいだよ」
きっとあのドアのノックはAさんに向けた患者さんからの「ありがとう」だったんだなっと思いました。
最後に
霊感が全く無いわたしでも、病院に務めてから何度か不思議な体験をしたことがあります。病院は人の生死が行き交う場所だから稀であっても不思議なことが起こります。
でも全ての不思議な体験が恐怖なわけではなく、優しい気持ちになれることもあるのです。