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【読書感想】 大絵画展

望月諒子 著 2011年2月刊行  
文庫本で415p

絵画については詳しくないが、カラーの挿絵が入っていて引き込まれて購入。
本作に出てくる作家について調べながら読んでいくと背景知識も知ることができておもしろいと思います。


あらすじ

バブル期に180億円で落札されたゴッホ『医師ガシェの肖像』。
だがその十数年後、この絵は厳重に警備された倉庫の中で、モネやルノワールなど134枚の世界的名画とともに眠っていた。同じ頃、デザイナーの荘介とスナックオーナーの茜は、投資詐欺事件に巻き込まれ、膨大な借金を背負う。追い込まれた二人は絵画強奪を持ちかけられ……。
息つく暇ない騙し合いの末、最後に笑ったのは!?  痛快な大どんでん返しが待つ傑作美術ミステリー。

裏表紙より

感想

ゴッホの「医師ガジェの肖像」を取り巻くミステリー。
 バブル期に落札されたこの絵を巡って物語は展開していく。それを落札した男、投資詐欺にあった男女、絵画強盗を持ち掛ける者、それぞれの思惑が絡んだ騙し合いは読み応え十分で、ラストの種明かしは気持ちよかった。

絵画の所有権やその経緯が詳しく書かれているが、半分も理解できませんでした(笑)
作品が作られた後の経緯も知識として楽しめるのが美術館へ行く人なんだろうなぁ…

絵画ってこんな簡単に盗めるんだ、と思う程度に強盗自体はあっさりめ。
ただ、その後の駆け引きが本作のポイント。終わり方も自分好みのハッピーエンドで良かった。


おわりに

絵画に興味のある方の入口としてどうでしょう?


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