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連作短編と長編小説

最近、短編が章ごとに続く形式の作品を読む機会が多い。
基本あらすじで面白そうなものを選ぶので偶然なのだが、ある程度数を読むと傾向みたいなものがつかめてきた。

今回は連作短編と長編、この二つの形式について語りたい。

連作短編形式

まず、連作短編は完結した物語が連なった形式。
それぞれにに起承転結があって、章ごとにきちんと終わりがあるため読みやすい。
そして最後まで読んでいくと一つ一つの章がつながりが見えてくる。まるで点と点がつながっていく気持ちよさがあり、初見のインパクトはこの形式の方が大きい。


長編

対して長編小説は一本の映画を見ているような感覚で、細かく分けていけばパートで区切ることもできるが、ラストまで明確な終わりがない。
それゆえ、読むのに時間と集中力が必要だし、冗長に感じられる場合がある。
しかし、読んだ後は長い映画を一本見終わったような満足感がある。
それに、読み返すと前回とはまた違った視点で読むこともできる。

おわりに

同じページ数でも形式が違うと読まれ方も変わってくる。
インパクト重視なら連作短編。じっくり読みたいなら長編。
もちろんこれに当てはまらない作品も多い(ノンストップで読める長編もあるし、長編として読める連作短編もある)ただ、ざっくりでも分類できれば読むときのミスマッチは減らせるかもしれない。
それに読む作品をその時の気分で決めるのも面白いかもしれない。



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