【読書感想】アイネクライネナハトムジーク
著者:伊坂幸太郎 2014年刊行 285p
あらすじ
感想
連作短編とはすこし違うけど複数の短編がリンクしており、一見つながっていないような話でも最後まで読むときれいにつながっている。
さすがと言いたくなるような作品。
本作は6章に分かれていて、その章でクローズアップされる人物の知人が他の章の主人公だったりする。
関係がなさそうで複雑に絡み合うようなプロットはさすがの一言。
会話のテンポもそうだが内容も面白く、飽きない。
個人的に好きなのは最終章のボクシングのパート、さわやかな読後感があって非常に満足。
各章の登場人物が個性的なので長い小説を読むときにある「この人は誰だったかな」と困ることはなかった。
ただ、時系列が前後するので(特に後半部分は多い)いつなのか分からなくなる時もあった。