見出し画像

【読書感想】アイネクライネナハトムジーク

著者:伊坂幸太郎 2014年刊行 285p


あらすじ

ここにヒーローはいない。さあ、君の出番だ。
奥さんに愛想を尽かされたサラリーマン、
他力本願で恋をしようとする青年、
元いじめっこへの復讐を企てるOL……。
情けないけど、愛おしい。
そんな登場人物たちが紡ぎ出す、数々のサプライズ! !
伊坂作品ならではの、伏線と驚きに満ちたエンタテイメント小説!

https://www.gentosha.co.jp/book/detail/9784344026292/

感想

連作短編とはすこし違うけど複数の短編がリンクしており、一見つながっていないような話でも最後まで読むときれいにつながっている。
さすがと言いたくなるような作品。

本作は6章に分かれていて、その章でクローズアップされる人物の知人が他の章の主人公だったりする。
関係がなさそうで複雑に絡み合うようなプロットはさすがの一言。
会話のテンポもそうだが内容も面白く、飽きない。
個人的に好きなのは最終章のボクシングのパート、さわやかな読後感があって非常に満足。

各章の登場人物が個性的なので長い小説を読むときにある「この人は誰だったかな」と困ることはなかった。
ただ、時系列が前後するので(特に後半部分は多い)いつなのか分からなくなる時もあった。


おわりに


いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集