【映画感想】 パリタクシー
Amazon Prime Videoで視聴 2022年製作 1時間30分
監督:クリスチャン・カリオン ジャンル:コメディ、ドラマ
だんだん涼しくなってきましたね。
秋らしい映画はないかと探して見てみました。
あらすじ
感想
あと2点で免許停止のタクシードライバーであるシャルルが92歳のマドレーヌをパリの反対側まで送るうちに打ち解けていくロードムービー。
閑静な住宅街であるブリ・シュル・マルヌから目的地の老人ホームのあるクルブヴォアまで30キロほど。道中マドレーヌの道草に付き合っていくうちに彼女の波乱万丈の人生を知ることになる。
主人公のシャルルは生活に苦しんでおり、タクシードライバーの仕事にも不満を抱えている。映画の序盤から常にイライラしており、悩みも一人で抱え込んでいる。
そんな彼だがマドレーヌと話していくうちに打ち解けていき、ぽつぽつと自分の悩みを話していく。物語の終盤へ進むにつれ笑顔も増えていく。その表情の変化が微笑ましい。
パリを横断する道中のエッフェル塔からシャンゼリゼ通りまでその風景も見どころの一つ。ただ風景ではなく人間がメインなので、「ここはあの場所だな」程度に位置関係が分かればいいと思う。
彼女を目的地まで乗せていくだけだったが、回り道を「長い人生の10分だけ」と頼まれパリのドライブへと付き合うことに、最終的にはシャルルも道草を楽しむように。
一日で打ち解けすぎでは?なんて思ったけどそれくらい魅力的ということなのか……。 まぁ、相性のいい人っていますよね。
派手なアクションはないけど彼女の人生の壮絶さには驚かされた。時間も1時間30分とまとまっているので見やすかった。