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恵まれている事が本当に幸せとは限らない。
こんにちは。
魂の柔道家やらせてもろてます山本杏です。
お久しぶりにnote書いてみようかと思います。
ブラジルから帰って来て1ヶ月が過ぎました🇧🇷🌏
2ヶ月前にはまだブラジルにいたなんて考えられないくらいですが、日本に帰って来てからは今後の事を考えながらどうしようこうしようと迷っている所です。
私はブラジルでラファエラの家でずっと生活させてもらっていました。
彼女は前に話した通りファベーラ出身ですが自分の力で夢を掴み叶えたので今は安全なお家に住んでます🏠
何不自由なく過ごすことが出来たのもラファエラの家だからだったなぁと思います。
彼女の練習パートナーとしてオリンピックまでの間、毎日一緒に行動していました。衣食住を共にした仲です。
reaçãoというクラブチームで練習する事が多かったのですが、道場と言っても屋根はあるけどほぼ外でコンクリートの上に畳を敷いただけで隙間だらけ、もう一方はレスリングのマットがボロボロになって凹みなどあちらこちらにあるような環境。そんな劣悪な環境でも文句一つ言わずみんな一生懸命に練習していました。
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reaçãoというクラブチームは大まかに説明すると、ファベーラの子供達も通える場所で、柔道を通して危ない道に進まないように構成して行くプログラムのようなものです。練習後にはreaçãoのスポンサーについてるジュースやお菓子などが貰えます。
それが理由で練習に来る子もいるでしょう。
ラファエラとお姉ちゃんもここで柔道を学び、人との接し方や柔道を通して色んな事を学びました。そして続けるうちに楽しくなり、柔道にのめり込んでいったそうです。
reaçãoに通う子達の中にも複雑な事情を抱えている子は沢山居ます。
『今日お父さんが捕まってしまった』や、中には『今日お父さんが撃たれて死んでしまった』そんな子達もその日もいつも通り練習に来るそうです。私はその話を聞いた時に、何とも言えない感情に襲われました。
もし自分が彼女達と同じ年齢で同じ状況になったら?
お父さんが死んでしまったらこれから先どうやって生きていけばいい?不安で生きて行くのもしんどくなってしまうかも知れない。
でもその子達はいつも通りに柔道の練習に行く。
己を保つ為、道場に行った方が安全だから。
色んな理由があるとは言え、いつもと変わらずに練習に行ける子供達のメンタルは私には想像する事も出来ませんでした。
どうなってるんだブラジル…
私が経験して来た事なんてこの子達が経験してる事と比べたら小さ過ぎて話にならねえ…
そう思いました。
私には彼女達の生活を変えてあげる事も出来ない、やれる事は柔道でつけて来た技術を伝える事だけ。
全力で伝えようと思った。少しでも彼女達の将来にプラスになってくれればと思いながら。
そんな世界から日本に帰って来て思う事はやはり日本は恵まれ過ぎているなと。
なのにみんな疲れている気がする。
仕事やストレス、日本では気を遣うことはすごく重要視される。みんな常に誰かに気を遣って生きなければならない。海外もそういう部分はあるとは思うけど、でも日本は飛び抜けてると思う。
自殺の多い国、恵まれてるはずなのに。
あぁ、恵まれてるから幸せとは限らないんだそう思いました。
ブラジルでは自殺なんてまずない、みんな生きる為に必死だから。聞いた話では本当にお金がなく、食べ物もなく餓死する。これが多いそうだ。これも日本じゃあり得ないこと。
ブラジルに来て一番に気づいた事は皆んな生きる活力が半端じゃないという事。
1日1日を全力で生きてる、その日はもう来ないのだから毎日生きられた事に感謝して全力で生きてると思った。
多分死が常に身近にあるからそうやって生きてるのかなとも思う。
日本では幸せに感じる標準が高すぎるのかも知れない。
まず生きている事に感謝して、そしてその日を全力で生きなければいけない。
人生は短いから、会社を辞める時に思ったけど、人生は一度しかなくて長くないから。
ブラジルの人達はまさにその生き方をしていた。
でも日本に生まれて育った私も含めて、生まれ育った環境の違いというのはどうしても埋めようがない部分はあると思う。でもこういう事が現に違う国では起きている事を知っておくのも大切なのではないかなと思います。
みんな!今生きてる事、ご飯が食べれて水が飲めて寝る場所がある事、本当に幸せな事ですよね。
私も改めて自分がどれだけ恵まれた環境で育って柔道続けて来れたのか、気づく事が出来ました。
毎日必死に生きて疲れたらたまには休んで、人生は1回しかないからね!
人生は辛い事や、苦しいことやきつい事の方が多く感じるけど自分よりもっと辛い思いや苦しい思いをしてる人は沢山居るんだよね。
でもたまには頑張ってる自分を褒めて毎日心燃やして生きましょう!!
みんなぁぁ!心燃やせぇぇ!!!!
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魂の柔道家 山本杏