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柔道家の皆さん、アスリートの皆さん、あなたの努力は尊いです。

魂の柔道家の山本杏です。
ちょっとブラジルでの思い出というか気づきを含めて柔道家の皆さんや他のスポーツをしてるアスリートの皆さんに伝えたいなと思ったことがあるので書いてみます。

ちょっとここ最近、まだ2回くらいですが人前でブラジルに行った話をする事がありました。

私はブラジルにいて、ラファエラのオリンピックの試合を見て気づいた事がありました。

ブラジルに着いてからは彼女の家にずっと住まわせてもらっていたので、朝から晩まで一緒に居ました。
そしてトレーニング、テクニック練習、柔道の稽古、毎日毎日彼女の努力を見続けていました。

途中怪我もあったし減量だって楽じゃないはずだけど彼女は絶対に弱音を吐かなかった。
減量末期になればきつくて動きたくないはずだけどそんな自分を震え立たせて本当に最後まで準備し尽くしていた。
私には想像もつかない程の不安やプレッシャーと戦い続けていました。
英雄だから。本当の意味で国の期待を背負うという重大なプレッシャー。私にはわかるわけがありませんでした。

そして個人戦の準決勝では怪我が悪化して、結果的には5位という形だったけど、私は彼女が戦ってる姿を見るだけで自分の試合よりも緊張してそして心が震えました。
ただただ感動と勇気を貰った。そんな試合でした。
そして団体戦では代表戦に選ばれてしっかりと勝ち切って🥉メダルをチームにもたらした。
彼女が選ばれなければブラジルでメダルが獲得出来なかった人はオリンピックのメダルを取れなかったかもしれない。彼女が個人戦が終わって心が燃え尽きてしまっていたら間違いなくなかったメダルでした。

なんなんだこの人は。なんでこんなに強いんだ。
なんでこんなにかっこいいんだ。私は人の試合を見てあんなに泣いたのは初めてでした。
努力してきた姿、諦めずに最後まで戦っている姿をずっと側で見てきたからこそ、戦ってくれているだけで私は感無量でした。
現役時代私は、負けた時はいつも申し訳ない。勝てなくて恩返しができなくて申し訳なかったと思っていました。誰かの為に、応援してくれる人のために。家族のためにいつしか自分のためにというのは後回しで、恩返ししたい。そんな気持ちで戦っていました。
そして結果を出せなかった時に申し訳ないとそう思っていました。

でも初めてサポート側から見た時に気づきました。
まさに周りの人達はこういう思いで私を応援してくれていたんじゃないかと。
どんな結果であろうと私が戦ってるだけでみんなが勇気を感動を少しでも貰えていたのかも知れないと。

でもそれは努力をしなければ与えられないものなのだとも気づきました。
【※自分で言うのはなんですが、色々あった身ではあるが努力はしてきた方です笑】
でも勝負の世界なので勝ち負けはあります。
でもその努力と戦う姿だけで周りは勇気と感動を貰ってると言うことを忘れないで下さい。

そして申し訳ないと思うのではなく、自分がやるべき事を見つめ直してまた努力し続けて行く事が大切なのかなと思います。

勝った時はそりゃあみんな嬉しいし、幸せだし努力が実ってよかったと思うはずです。
でもあなたにとって大切な人達はあなたが勝とうが負けようが勇気と感動を貰っていると言う事を覚えておいてください。

勝つ事も大事だ!でも努力する者こそ尊いのである!

魂の柔道家 山本杏

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