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砂漠雑感#066 アブダビADNOC、独コベストロを買収

アブダビの国営石油会社ADNOC社がドイツの大手化学メーカー(ポリウレタン、ポリカーボネート樹脂他)を買収することになった。買収額は130憶ドル。これまで、ADNOCは、石油採掘、精製が中心で、川下の化学品部門はポリオレフィン(ボル―ジュ)等、かなり限定的だったが、これにより、下流の化学品部門を大幅に拡大できることになる。サウジアラビアのアラムコ(上流)ーSABIC(下流)の事業モデルに似た格好となる。これでまた、欧州の由緒あるブランド企業が新興企業の傘下に入ることとなる。
石油化学事業は、石油精製からの一貫生産が主流になっており、日本の化学業界の様に、ナフサからの石化事業はもはや時代遅れという見方も強い。いずれにしても日本の化学業界は、まさに正念場を迎えている。

化石燃料を握っている国へのパワーシフトが進む

欧州は、脱炭素の流れを受けて、エネルギ―コストが暴騰し、産業が弱体化し、自滅への道を歩みつつある。再エネ推進はまさに自殺行為だ。現下の保守政党の躍進がこの流れを止めることを期待したい。日本も同じ道を進みつつあるが、なんとしても早期に方針転換を図る必要がある。再エネの闇はもはや明らかだ。自然破壊、産業破壊の元凶だ。炭素税などは、日本の製造業の破壊行為である。

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