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砂漠雑感#055 ブルジュアルアラブ

ロビー階

ドバイのシンボル的存在のブルジュ・アル・アラブホテル。ドバイ生活4年目となるが、これまで中に入る機会はなく、外から眺めるだけであったが、先般、見学ツアーに参加。初めてホテル内を見学してきた。近所のジュメイラビーチホテルの前に、集合場所となるチケットラウンジがあり、ここが見学コースの出発所となっている。費用は、中の喫茶店での御茶付きで400AED(1万6千円)。「INSIDE BURJ Al ARABツアー」という名前もついている。

Eチケット

予約の10時から15分程遅れてスタート。朝一番ということもあってか、グループは10人未満、カートにのってホテルへ。サンダルは禁止との注意事項だったが、一緒に参加したアラブ系の青年は、ビーチサンダルとランニングであった。これまでホテル玄関前で写真を撮る程度だったが、初めて正門から中に入る。

カートは橋の上で一旦停止、ここで写真撮影
ホテル地上階の見学者入口

ホテル(の裏口、見学者専用)に入ると、先ずはウェルカムドリングを頂戴した。座って、一服。執事ルックスの青年が登場し、注意事項の説明。おしぼりも出て来て、なかなかサービス良し。一通り説明が終わり、エスカレーターでロビーへ移動。かなりゴージャス感溢れる雰囲気が広がる。

ウェルカムドリンクを頂きます
竜宮城的な印象あり

それなりに滞在者がいるロビーは、ほぼスルーパスし、エレべーターホールへ。ここから27Fの部屋へ。

案内の黒人青年
見学コース
一泊4万ドルのスイートルームとの説明。6人MAX。

見学した部屋は1泊4万ドルとのこと。確かに豪華絢爛であるが、余計な御世話ながら、サービスが値段に追い付くのかが心配である。最終的には設備よりも人の話になってくるのではないか。4万ドルに見合う木目細やかなサービスを提供するには相当なマンパワーが必要になるはずだ。常時、何人も人を張り付けておく必要があると思われる。

ゴージャス感ある居間
お座り禁止とのご注意あり
海に浮かぶヨットがモチーフ
1994年着工、5年後に完成とある


豪華な内装。掃除が大変そうだ。
マハラジャ的なベッド
御茶ラウンジ
金箔入りのコーヒーセット
御茶ラウンジからから外の風景
両親は印度人でベトナム生まれのフランス人と。フランス大統領府勤務、現在休暇でドバイ滞在中との事。


全室スイートルーム。部屋内に階段もあり。

なるほど、これは見せるホテル、というビジネスモデルだ。宿泊客にサービスを提供するよりも、確かに効率がいい。案内人、写真担当、喫茶店担当、土産物担当がいればよく、投資効率が良いのは間違いない。ドバイ歴15年の旅行会社マンによると、建設後、四半世紀が過ぎ、設備も老朽化、価格も下がり、チャイナ人の客が増えているという。結果、サービスも低下し(人が少ない)、宿泊に関しては往時のバリューはもはや無い、との事。それでは人員を減らし、見せるホテルに転換するのは確かに妙案である。昔栄華を誇った王朝の宮殿のごとし。見せるビジネスに転換。
これも新しいビジネスだなと膝を打った。ホスピタリティビジネスは、設備よりも人が肝である。
ちなみに、UAEのホスピタリティ業界は、フィリピン人が圧倒的に多い。

ちょっと座ってみたいところだが
PHOTOコーナー。
ごもっともです


土産コーナー
見学終了。ありがとうございました。


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