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#010 「中東への視角」牟田口義郎 志賀重昂 ②石油問題

大正13年(1924年)当時の話。
志賀の見解。
①油が断ゆれば、国が断ゆることを日本国民に徹底せしむることが先ず以て日本の石油政策を確立せしむべき第一の手段である。
②日本国内および日本に接する方面における含油地層およびオイルシェールに徹底的調査を遂行せよ。
③ロシア、ボルネオ等より永久に石油の供給を仰ぐべき契約を締結せよ
石油以後の燃料問題、の研究を奨励すべし。
石油確保はもちろんのこと、石油以後にも言及していることに驚く。志賀の先見の明。
志賀曰く、
「志ある士は一人にても多く、一日にても早く、回教系諸国を視察し、以て来るべき世界的関ケ原における日本の去就進退につき、十二分の予備知識を博されんことを望む。」
そして、志賀はインド以西の国へ足を運ぶ。先ずはオマーンへ。

一見豊かな緑ではあるが、
配水なくしては生育しえない人工的な緑。水は全て海水淡水化装置によって製造される。膨大な電力を消費する。ここでは殆どが火力発電であり、油で生育しているといってよい。

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