#019 反国家勢力の害悪
国は、反国家勢力よって内部から崩壊する。
現政権の恐るべき売国反日政策の数々は目に余るものがあり、日本もいよいよ追い込まれて来た感がある。忸怩たる思いである。大東亜戦争の敗戦後80年、日本のために命を懸けた政治家も大勢いたが、その多くが政治生命を、または、存在までも消されてきた。戦後レジーム(米軍による日本支配)は依然として盤石であり、構造的には何も変わっておらず、脆弱な総理の下で、本質的な問題が露呈し、危機が表面化してきたに過ぎないのかもしれない。現下の反国家勢力の跋扈跳梁を見て、彷彿とするのは、井上靖の名著「風濤」(昭和38年)だ。
日本征服の野望を持つモンゴル元のフビライハンは、朝鮮半島の高麗に兵士の食料の調達を命じ、高麗を利用した日本侵攻を画策する。
「風濤険阻を以て、辞(ことわり)と為すなかれ。未だ嘗て通好せざるを以て解(いいわけ)と為すなかれ」(フビライによる命令書)
ここでもフビライの下で働く媚中高麗人が暗躍していた。
「使者の人選とその出発が決まった後、一座では、世祖の詔の冒頭にその名を出している超イなる高麗人に対する呪詛と怒りの言葉が発せられた。超イなる人物が世祖に日本へ使者を送ることを進言した事情が詔によって窺われるからであった」
「これまでも、こうした国の重大事を議したあとは、大抵この国の為政者たちは、自分たちと同じ血をもつ同族の人間に怨嗟の声を放っていた。こうしたところに、この国が蒙古との関係に於いて持っている特殊な不幸がある」
「過去に於いても現在に於いても、蒙古に帰附し、蒙古の朝廷に仕えている高麗人は決して少なくなく、彼らは母国との関係に於いて、多かれ少なかれ、母国に寇(あだ)なす役割を占めるのが常であった。」
全く、そのまま、現代日本に通じるものがある。媚中派の代表選手、お注射コウロギ太郎の姿が重なる。
「三十年に亙った蒙古侵攻下の暗い時代、母国高麗を鞭打った人物の最大なものに洪福源があった。・・・父洪大宣と共に、高宗の十八年における最初の蒙古軍の侵入時に蒙将サルタクに降り、以後はいつも高麗に侵入してくる蒙古軍に侵入して来る蒙古軍の先鋒となって北国の選民を率いて、母国に寇していた。・・・次に洪福源に替わって登場したのは・・永寧公享(糸編)であった。・・」次から次へと、媚中派勢力が登場するのも現代と全く同じ構造である。
コウロギ太郎、キシダ文麿にしても、進んで外国勢力の奴隷となり、母国を寇しているという意味で、「風濤」の高麗人と同じであると感じた次第であった。
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