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生誕130年記念 北川民次展 - メキシコから日本へ
世田谷美術館の「北川民次展」へ
大正期にアメリカ〜メキシコに渡り、長年、活動した後、帰国し、二科展を中心に作品を発表した画家の回顧展。
滞墨中はリベラやシケイロスといった「メキシコ壁画運動」の画家たちと同時期に活動していたそーで、ざっくり言えば、泥臭いというか、土のにおいがする画風。
おすまししていて、洒脱なおフランス留学組とはちがう。笑
社会主義運動とも結びついていたのでしょーね。
どうしても絵画史というと、印象派〜ポスト印象派〜エコール・ド・パリみたいな時間軸というかフランス中心主義でとらえてしまいがちなのですが、改めて、北川を通して、世界には、またちがう系統もあるんだよなーということに気付きます。
そしてそういう流れを、日本の中では二科会がひろっていたのですね。
戦後はちょっと観念的な感じになったり、「あれ、レジェ??」みたいな画風もあったりでしたが、やはりメキシコ〜戦中期の抑圧の中で、表現を深めたであろう作品群は、おぉ!と感じるものが多かったです。
特に、このロバの絵はホントにすばらしいですね。しみじみくるものがある。
なんでもないよーなモチーフなのに、なんでだろ?
むしろ、なぜ自分はこの絵に感動するのかを知りたくなる。笑
興味ある方、どーぞ。