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#ゴルフ 上田のゴルフ物語 No88 さあ!始まりますよ!

◉さあ!続きですよ!

そして、1年目のトーナメントか終了し、ゴルフは、「オフ」の時期に入った。
そして、きららは、妊娠した。昴の子を宿したのだ。きららは暫くトーナメントを休む事にした。
そして、
次の年の秋、元気な男の子と女の子の双子を産んだ
それは、それは元気でみるみる大きくなった。
名前は、男の子に「流打:るた」女の子に「流来:るく」と名付けた。
時は早いもので、昴チームが優勝を重ねる中、るたとるくは、3歳となっていた。

・当然、トーナメントの開催場所など一緒に行動した。オモチャのクラブでは物足りず、親が、短かくて軽いクラブを誂えた。2セットも。親バカである。
2人は、昴チームのメンバーに可愛がられた。オモチャは、ゴルフグッズで溢れていた。
物心ついたのか?クラブを振り回し、まるでプロになったかのようにカッコを決めていた。
2人は仲が良かった。いつも一緒に行動をして、いつもお母さんの側にいた。そして、昴お父さんの姿をビデオで見ていた。そして、それを真似た。
そんなこんなで、上田氏とみるとの間にも、子供がうまれた。他にめでたい事は続くもので、城田とくるみの間にも子供が生まれたのだ。
「るた」と「るく」と3つ離れてはいるが、やんちゃそうだ。
上田氏とみるの子の名前は、「ゆうみ」、城田のくるみの子の名前は、「せい」と名付けた。
「ゆうみ」は女の子、「せい」は男の子だ。
きららは、暫くトーナメントを離れ、るたとるくを育てる事に専念する事にした。昴さすがも賛成してくれた。
ゴルファーにするつもりだ。
上田氏とみるも、親バカだった。ゴルフグッズを買い与え、ゴルフに馴染ませるつもりだ。
まだ、1歳なのに。
一方、城田とくるみも同じであった。シャツから何まで、ゴルフ一色だった。またまた、親バカ丸出しである。
それから暫く昴チームの、活躍は華々しかった。しかし、女子プロのトーナメントは、きららやみる、くるみが参戦から遠ざかっている今、色々な若手が出て来て、チャンスを物にした。
一方、男子ゴルフツアーはと言うと、相変わらず、昴、上田、城田が優勝を総なめにしていた。そんな中、きらら達3人の女子プロは、子供を連れ、毎週応援をしていた。
というわけで、昴カンパニーは、益々大きくなって行った。
数年が経過した。「るた」と「るく」が6歳、「ゆうみ」と「せい」が3歳となった。

・昴カンパニーは、次世代ゴルファー育成のゴルフスクールを作っていた。今や会員は、数百名。子供達よりも親が懸命だった。
昴カンパニーのゴルフジュニアスクールは、月謝が格安であった為、大人気であり、平日も一杯であった。隣のゴルフショップも大賑わいは続いていて、駐車場も以前の10倍となった。また、インストラクターを雇い、月に2度開催される。昴、上田氏、城田、きらら、みる、くるみの直接指導が大人気であった。
指導はインストラクターでも充分なのだが昴の心情かそうしせた。
そして、もう一つの大イベントが、昴達3人が目の前でボールを打って見せる事。目の前で「プロ」の球を見れる事が、大人気を読んでいた。それも解説付きであった。
今日もその日である。
大きな建物、それは特別に建てた専用の物であった。
縦200m、横50m、高さは、3階ギャラリーまであった。収容人数3,000人。その日は、満杯の5,000人が詰めかけた。
さあ、今から、昴のパフォーマンスが始まる。
まずは、ドライバーショット。解説は「昴」ボールを打つのは、上田氏と城田。
皆知ってか、歓声が上がった。
「今から、上田プロと城田プロが、ボー球という球を打ちます。これは、全てのゴルファーが憧れる飛距離が出る打ち方です。ドライバーもバックスピンが掛かる事はご存知でしょうか?
まあ、球を打った後、また、解説しましょう。では、上田プロ、城田プロお願いします。」
構え、最初「上田プロ」からだ。
建物内は、静ずまりかえった。
「パーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン!!」
それは、建物の中という事もあり、ピストル音より激しくこだました。200m先のネット上段を揺らした。と同時に、皆の歓声や響めきがまた更に響き渡った。
子供達が驚きを隠せなかった。「凄い、やっぱりプロは違う」口々に誰もが言った。

次は、城田プロだ。彼は、スーパーパワーフェイドのヒッターだ。
昴の解説が始まった。
「城田プロは、フェイドボールのヒッターです。知らない方にも分かる様に説明します。フェイドボールと言うのは、真っ直ぐに飛んで頂点にに達した以降、落ちぎわに右側へ少し曲がるボールです。ドローが反対のボールと言われています。では、話すより、見てもらいましょう!」
そう言うと、城田が構えた。
「パーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン!!」
この音も凄かった。また、スイングが見えない位に早かった。ボールは、200m先のネット上段を揺らした。終わると同時に大きな拍手が音となってこだました。

実は、TVも来ていた。放映では、見逃した方に対してスローが見れる様に何度も再生が行われた。建物内には、大きな大きなTVモニターが8ケ所もあり、そのスロー再生を皆が見入った。またまた、TVモニターのショットが終わる度に拍手と驚きこ声が漏れた。

次は皆望んでいる「昴」のショットだ。彼は、ハイドローヒッターだ。ドローだけでは無い。ボー球にハイドローが付いてくる。
一体どんな球なんだろう。誰もが言う。生の彼のスイングは、素晴らしいが、「見えない」だから文明の力を使い、スロー再生を望んでいる。スイングも球素晴らしい。素晴らしいが、分からない。
さあ、目の前でパフォーマンスが始まる。
ティーを高くした。お決まりのワッグルを2〜3回した。
「ヴアシッーパーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン!!
なんとも言えない音が建物内を響き渡った。
打ったと思ったら、僅か2〜3秒で200ヤードのネット上段に当たっていた。スイングは勿論、ボールも速くて見えない。落ちた事は誰にでも分かった。
さあ、お待ちかねの、TVモニターによる、超スロー再生だった。特別に「昴」の場合は、遅くすればみんなが喜んだ。
皆が固唾を呑んでTVに食い入った。

スロー再生を、見て驚いた。ボールが半分潰れ、今にも割れそうである。この凄さに響めきがおきた。
次のパフォーマンスは、100ヤードショットだ。丁度真ん中、100ヤード付近に直径10mのグリーンが設けてあった。
そう、30センチダウンプローショットの披露だ。
このショットに必要なもの。それは高さだ。建物の高さは本来なら80〜100ヤード必要であるが、流石にその高さの建物は出来ない。しかし、3階ギャラリーまであるので、天井までは35mはある。そこは、プロ。低く出して「30センチダウンブローショット」を披露する。

最初は、城田だ。少し緊張している。構えた、
「パーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン!」
ピストルの音が炸裂した。高さは天井ギリギリまで上がった。そこから中央のグリーンへ向かった。グリーンのど真ん中へ落ちた。グリーンは、本当の芝を土の上に生やし育成している。
「ぼてっ!」
ボールは例の如く、動かない。当然と言えば当然。そんな技なのだから、、いつもと違うのは高さだ。本来の1/3の高さで成し遂げたのだから素晴らしい。

未だに、何故ボールが落ちて動かないのかが、不思議でたまらない。

説明を加えると、アイアンは普通のショットならばバックスピンが掛かる。ボールが先へ打つと慣性の法則で前へ進もうとする力が働く。これを高くあげる事とバックスピンでお互いの力を消し合うショットなのです。しかも、落ちるタイミングとそのタイミングを合わせる「技」なのです。技の凄さが改めてわかる。
パフォーマンスもいよいよ、終盤に差し掛かっていた。
最後は、驚きの人物の登場だ。昴ときららの子供。
「るた」と「るく」だ。
もう、6歳となった。

2人は、クラブを担いで来た。場内から歓声が湧き上がった。
ティーショットを行うつもりだ。皆は期待した。
まず、「るた」だ。小学1年生男の子。
構えた。

「ヴアシッーーーーーーーーーーーーーーッ!」
「うおーーーーーっ!」
と歓声が上がった。
そうだ、ボールが200ヤード先のネットを揺らしたのだ。僅か、小学校1年生。
次は「るく」だ。女の子なので、またまた皆の注目が集まった。
「ヴアシッーーーーーーーーーーーーーーッ!」
「うおーーーーーっ!」
またまた、歓声が上がった。やはり200ヤードのネットに届いたのだ。
2人のショットは、昴自身のパフォーマンスよりうけた。そして喜んだ。今後の期待が膨らんだのである。次世代への承継である。
他には、きららが、美人で可愛い分、2人もスター性も感じられた。
ついでのちっちゃいスターが、またまた2人登場だった。
上田氏とみるの子と、城田とくるみの子。
3歳の「ゆうみ」と「せい」だった。
ちっちゃいオモチャのクラブを持って登場だ。
皆の喜びと笑顔が飛び交った。
ファンからは、
「昴チームは、安泰だ!」との声が幾つも聞かれた。
こうして、昴チームほショーは終えた。
ショーが終わり、ゴルフショップは賑わいは、勢いをました。ほぼ満員で約4,000人でウジャウジャしていた。
売り上げも1日で、5,000万円を超えた。これが暫く毎日続く気配を醸し出していた。一応、閉店は、18:00だ。買う事が出来なかったひとは、シブシブ帰って行った。
今年は、昴が賞金王となり、2位、3位。女子プロは、賞金女王はきららが取り昴チームの大活躍だった。みるとくるみは、育児に専念していた。
オフには、子供達のゴルフ教育に力を入れた。子供達もゴルフに興味があるみたいで練習は上手くいっていた。
まず、体幹力を鍛えた。筋肉を鍛えると、身長が伸びるのに影響があるからだ。ゴルファーにとって身長は大切だ。体重は後で増やせるが、身長はそうはいかない。女性は、170cm以上、男性は、180cm以上欲しい。その為の食事や体操を心がけた。そして、頭脳を鍛える事も忘れずに、伸び伸びと育てた。そして、人々との交流も大切にした。そして、この4人の子供達は、笑顔を大切にする事をいつも、いつも、伝えていた。なによりも大切だと。また、人に、絶対、絶対迷惑をかける様な行動や言動をとるなと。
4人は、心身共に、健康に育った。体育祭、文化祭、イベントにも親達は、積極的に参加した。そのたびに、TVやマスコミはさわいだが、そんな事気
にせず子育てを重視した。
小学校高学年となった、「るく」と「るた」身体も大きくなり、小学校と言うのに2人共、160cmとなっていた。体重はまだ、40kgと細身だが、身長が伸びた後、鍛えれば良い。
また、「ゆうみ」と「せい」は、まだ3年生である。
「るく」と「るた」は父の昴のトーナメントについて行く事が多かった。毎週木曜日から始まるが、きららが、土、日曜日に連れて行った。子供ながらに自分達がプロとなった暁月には、日本のゴルフ界の先頭に立ちた強く思うのであった。
自ら練習に励んだ。

昴は、きららと話し合い、体幹を鍛えるのに、そろそろ、身体も大きくなって来たところなので、あの高周波トレーニングを取り入れる事にした。
「なあ、るく、るた!今以上に体幹が大切になってくる。腹筋や背筋トレーニングも大事だが、お父さん達ともっと効率の良いトレーニングをしょうと思うが、どうだ?」
「るく」が言った。
「今以上に効率がいいってどう言う事?」
「るた」が言う。
「そんなん、早く言ってくれればいいのに。」
「いやいや、筋肉の発達を先にすると、身長が伸びることを阻害するんだ。もう、2人は160cmをこえてきたから大丈夫かと思ってさ」
「ふ〜ん、そうなの。いいよ高周波なんとかってやろうよ!なっ、るく。」
「やろう、やろう。いいよ」
「ちょっときついかもね」
「いいよ、身体鍛えて、ぱぱより飛ばすんだ!」
きららが、「弱音吐かないでよね!」
「大丈夫だよ。で、いつ行くの?」
「それじゃ、今から行こう!」
「分かった。」
整体医院に着いた。
「やあ、昴さん!お久しぶりです。今日は?」
「今日は、子供達が高周波トレーニングをしたいって言うもんだから連れて来たんだ。」
「へー、そうですか?それはそれは。頼もしい事で。ところで内容は知っているんですか?」
「いいや、知らないよ」
「るく、るた!こっちへおいで!」
「は〜い!」
「ここに横になって下さい。」と整体院の先生が言った。言われるがまま横たわった。身体に何やらベタつくシールみたな物が尻に4ケ所、横っ腹に4ケ所、お腹に4ケ所、合計12枚が貼られた。
何が始まるのか、怪訝な顔つきの2人であった。
院長が
「それでは、始めま〜す。」と言った。
言った途端、身体に痺れが走った。
「わあー〜。痺れるう〜。」
「うわー、痛いっ!」
院長が空かさず、まだ、レベル2だよ!
しかめっ面して
「えっ、幾つまであるの?」
「30だよ!」
「えっ、さっ、30!?」
「るた!頑張るぞ。飛距離のためだ!」
「るく、大丈夫?私も頑張るから!」
「はい、7分経過。はい、次の7分。レベル上げるよ。」
「えっ、幾つに上げるの?」
「レベル4だ!」
「うえっ、2つもアップか!」
「あーーーっ、痛い、来る!」
「げーーっ、痺れる。こんな話パパから聞いてない。ちくしょう。終わったらとっちめてやる。いて〜。」
ようやく、30分間のトレーニングを終えた。
「パパー〜、まま〜。こんな話聞いてない!ひどいピリピリきた。まだ、電気来ているみたいだ!」
「本当、ほんと。もう、なんでもやらせるんだから!」
昴が笑いながら言った。
「あははは、まあ、聞けよ!悪かった悪かった。謝る。しかしなあ、これは最初言った様に、体幹を鍛えるのに最も早道なんだ。これは、30分間で、腹筋9,000回に相当するんだ。まあ、レベル4じゃまだまだだけどね。」
「まだまだって、何よ!」
「まあ、レベル20を超えてから話すよ!」
「なあに、含みもたせて、勿体ぶってさ!」
「よし、るた、次レベル上げようぜ。」
「るく、私も頑張るからね!」
「今日はもう、帰ろ!」
とりあえず、帰宅した。

次へ続く、、、

今回は此処まで!次回をお楽しみに!

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