命を諦める決断をした医師 〜阪神淡路大震災の医療現場〜
こんにちは
こんばんわ
ともひろです。
2025/01/17
30年前の今日に
阪神淡路大震災は起こりました。
被害にあった方々に心より
お悔やみ申し上げます。
地震の復興とか
当時の凄惨さとかは
他のところでもやってると思います。
私の記事では
当時医療現場で起きていたこと
それについて残させてもらいます。
私は医療関係者ではないですが
これを残したいです。
それではどうぞ。
その日何があったか
まずはこれをみてください。
そしてこの動画がこの記事で伝えたいすべてです。
かなりショッキングな映像です。
苦手な方はご注意を。
阪神淡路大震災発生後の医療現場の様子です。
とても貴重な映像になります。
これを今回の記事でどうしても紹介したかった。
トリアージ
コロナのときに少しだけ
話題になった気がします。
トリアージ
端的にいうなら命の選別。
災害等によって傷病者が多数発生した場合に
緊急度や重症度によって
治療に優先順位をつけること。
当時トリアージという言葉は
ほとんど浸透していなかった。
そんな中でトリアージの現場が
こうして映像に残っているのは本当に貴重です。
映像からでも伝わる現場の緊張とひっ迫。
その中での決断だ。
松田医師にかかる責任とプレッシャーは
相当なものであることは想像に難くない。
何を思ったのか
トリアージは命を諦めるとも言われる。
命を諦める。
ペットとかの命じゃない。
人間の命だ。
命を諦めるから最も遠いところにいる
それが医療関係者達だ。
その人が命を助けるその手を止めた。
その手を止めさせる命令を出した。
どんな気持ちになったのだろうか
それを考えている暇はなかっただろう。
次の患者が運ばれてくるから。
助からない命を諦め
救える命を救う。
救える命に全力で手を回す。
それがトリアージだから。
すべての命を救うはずの医療が
命を諦める。
その無力感は動画でも触れられてように
悔しく、残酷であったことが
当時を知る医師から伝わってきた。
命の優先
トリアージは命の優劣をつける。
治療の優劣とも言えるが命の優劣だ。
人間みな平等と
学校の道徳で教えられた。
それが正しいのだとしたら
優劣をつけることも本来はあってはならない。
医療関係者なら尚更だろう。
誰にだって平等な医療が提供される。
一定以上の医療が担保されている。
それが日本という国の医療システムの基盤だった。
だが、それをせざるをえなかった。
普段はしないその選択を。
その選択を強要したのが
阪神淡路大震災という大災害だ。
平時の常識なんて通用しない。
それが伝わる。
背負わせない優しさ
私はこの現場で指揮を取った松田医師は
治療を止める指示をする時に
「止めなさい」
こう言ったんです。
きつい言葉ですがこの言葉
命令形なんですよ。
上の者からの命令で治療を止めた。
そしてその命令をした松田医師に
すべての責任がいく。
担当をしている人がその責任を負わないように。
それは担当している人が迷うのを止めて
気に悩まないようにする配慮にも見えます。
間違いなく松田医師は優しい人です。
下の者の責任を
命を諦める命令をした全責任を
その身で背負ったのだから。
そしてその後の決断の苦悩が
松田医師ご書いた論文から読み取れる。
とてもとても思い
後を引く決断、命令だったか
それが分かる。
今へ
松田医師ならびに
当時、淡路病院に勤務されていた
医療従事者の方々はその経験を後世に残し
役立てようとしています。
トリアージに関することも
皮肉ではありますが
阪神淡路大震災があったからこそ
注目され研究されて
現在ではそれが現場に還元されています。
動画でもあった通り
松田医師はそのことについて論文を書き
他の医師はその体験を未来の医療関係者に
伝える活動をしています。
それは二度とこのようなことが起きない。
起こさないために伝えているのだと思います。
そして起きてしまったこの経験を
未来では起こさないために
次の世代へつないでいるのだと。
当時を経験した人たちの思いは
今に引き継がれ活かされて
未来に繋がっていると言えるでしょう。
私たち
では医療関係者ではない私たちは
何ができるのでしょうか?
私は伝え継ぐことをします。
だからこの記事を書きました。
そして忘れません。
その決断をした人たちを。
その人たちの生き様を。
そしてその決断をした人たちがいたから
その決断で助からなかった人
その決断で助かった人がいたから
今の医療がある。
これからあなたが医療を受けるとき
その片隅には松田医師を初めとした
現場の医療関係者がいる。
その人たちは知り合ったことがなくても
医療という1つの糸で繋がっている。
そしてあなたも医療を受けるなら
糸で結ばれています。
決して無関係じゃないです。
そのような人たちがいると知って
初めて相手の存在が分かる。
相手がいるから感謝できるんです。
だから私は伝え継ぐます。
この指と結ばれた医療という糸
その糸を紡いでくれた医療関係者の人たち。
改めて伝えさせてください。
ありがとう
事実と感謝を私は忘れません。
この記事をここまで読んだあなたは
何をしますか?
思いつかないなら
この動画にあったことを
どうか忘れないでください。
そして可能なら誰かに伝えてください。
医療を受けれる素晴らしさを
未来に繋げましょう。
ここまで読んでいただきありがとうございます。