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2歳半のわが子から学んだこと

我が子は10カ月から保育園に通っていました。私達夫婦が共働きだったこと、お世話する人もいなかったこと、そして、一人っ子だったのでお友達のなかで社会生活を学んでほしいということから、娘は保育園育ちでした。

2歳になったころ、保育園でお遊戯会があるとのことで、私は仕事を休み保育園の参観に行きました。大きな子も、小さな子も可愛らしく学んだお遊戯をしていました。お遊戯は「オシャレネコ」というもの。
「さあ、ウサギさん組のオシャレネコです。」
先生の声と共にウサギ組の子どもたちがステージにやってきて、踊り始めました。

あれれ・・・うちの子がいない・・・
なんと、娘は舞台のそで裏で泣いているではありませんか。
それを見て、私は情けなくて情けなくて・・・
「お友達の△△ちゃんは、立派におどっているのに 娘は舞台に出られず泣いてるだけ。」
もう、いてもしょうがない! 帰る!

私は大人げなく、怒って家に帰ってしまいました。
お迎えには行きましたが、家に帰ってからも不機嫌な母親・・・
夫からは「大人げないことするな!」と叱られても、自分の気持ちが収まりません。
そしたら・・・
私のそばで娘は「オシャレネコ」を踊り始めたんです。

親が怒っているのを感じて、何とかしたいと思ったのでしょうか・・・
親を喜ばせたいと思ったのでしょうか・・・

私は自分が帰ってきてしまったことが、恥ずかしくて恥ずかしくて、涙が出てきました。
こどもはこんなにも親を喜ばせてくれる存在

次の日、保育園に行くと、先生から叱られました。
「〇〇ちゃんは、〇〇ちゃんです。△△ちゃんとは違うんです。」

そうだよな・・・よその子と比べて、それができなかったからと帰ってきてしまった自分を恥じました。
私は、先生のおっしゃってることはごもっともと、素直に反省しました。
以後、私は親の思いを押し付けるのはやめようと、決めました。

とはいえ、小学校4年生の時、英語劇をやるために英語を覚えなる必要があり、真夜中になるまで過呼吸になりそうになるほどの鬼ばばでした。泣きじゃくる娘を見て、「ここまでやる必要があるんだろうか」と思いつつ・・・

英語劇は見事にやり切りました。

私は、この時学びました。
子どもは親のエゴを押し付けてはいけないな・・・
その子はその子らしく、自然に育つのを見守ればいいんだな・・・
誰と比べるわけでもなく、一人の子として見守ってくれた
保育園の先生には感謝しかありません。

成人して結婚した娘とは今でも仲良しです。
あの時のみっともない自分も少しは成長したかな?
でも、子どもたちはみな、ひとりひとりそれぞれの個性を持っている
それを大切にしたいと、強く思うようになりました。
子どもは宝。
どんな宝ものか、探し出すのは親の役目。

ここまで、読んでくださり、ありがとうございました。





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