無事これ名馬なり。
今日は現役稼働馬のストリンジェンドについて。父キンシャサノキセキ、母フォルテピアノの牡3歳馬。(2024年明けたら4歳)
2歳7月に小倉の芝1200でデビュー。勝ち馬と0.5秒差の5着とそんなに離されて負けたわけではないんですが、お母さんのフォルテピアノがダートの短距離で走っていたこともあるのか、2戦目からはダート短距離路線で走る様になります。
2着が続いた後、4戦目の2022年10月の新潟ダ1200で初勝利を挙げ2歳の内に勝ち上がると言う順調さでしたが、クラスが上がり1勝クラスになると苦戦のトンネルに入っていきます。いつも最後の直線まではそれなりの感触でくるものの、最後の踏ん張りが効かずにパタリと止まってしまう印象。そんなレースがしばらく続き、勝ち馬からのタイム差もかなりつけられていってしまいます。レースで人気はそれなりにするけど結果が全くともなわない、最後全く伸びないので走る気がないのかな?もう少しファイトして欲しいな、と言う何か消化不良な時期が続きます。
2、3戦使って短期放牧を繰り返すルーティンで途中再度芝1200に挑戦したりと陣営も色々と工夫されていましたが、中々進展が見られずでした。
そんな短期放牧明けの2023年7月の中京のレース(ダ1200)で勝ち馬と0.5秒差の5着とようやく復調気配を見せてくれると、暑い夏場も新潟、小倉と遠征して逃げ馬には振り切られるも2着、2着と再び1年前の様な走りを見せてくれる様に。
次こそ勝ち上がれるか、と思わせた10月の新潟ダート1200では雨が酷く不良馬場に泣かされ5着と中々上昇カーブに乗り切れません。次はついに福島にも遠征(ダート1150)しますがまたまた逃げ馬を捉えきれずに2着とすっかり善戦マンになってしまってます。
ここまで経験した競馬場は小倉、阪神、京都、中京、中山、新潟、福島とここまで何と7場。まだ3歳なのにこのタフさには頭が下がります。後は札幌、函館、東京で走るとJRAの全競馬場で走ることになります。中々2勝目を挙げれませんが、一口馬主にとってはこの様な健康でコンスタントに使える馬とても孝行息子ですし、立派な名馬なんです。(2024年は夏に北海道遠征、どこかで東京1300あたりに参戦して欲しいと思っています)
そして迎えた12月の中京のレース。
今回はチークピーシーズと言う左右を見えにくくして前方に意識を集中させる効果を期待して用いられる馬具を装着していました。
馬体もこれだけレースを使って来ていても、ふっくらしていてボリュームがあるので驚きがありました。「まだまだこれから」と言う印象を抱きましたし、仮に勝って更にクラスが上がっても頑張っていけるのでは?と思わせてくれるしっかり地に足がついてると言うかそんな印象です。
レースはパドックで良く見せた通り、しっかりした脚取りで最後は2着を0.7秒突き放す完勝でした。
チークの効果なのか、鞍上のHドイル騎手との呼吸の良さからなのか、実に気持ち良さそうに走っている姿が今回は見られました。これだから馬は分かりません。
またこう言う頑張りに頑張って走り続けてくれる馬は本当に愛おしい限りです。
年間に誕生するサラブレッドは🇯🇵だけでも約7000頭以上と言われます。その中で中央競馬で2勝出来る馬は一握りです。一口馬主をすると1勝することの重みが全く違います。その瞬間を喜べることを大事に思って、今後も応援していきます。
年内ラストのクラブ情報更新ではこの秋に3戦続けたので現在短期放牧中も順調で長い休養は必要なさそうと言うことですので、早ければ1月の京都開催あたりで戦線復帰してくれるかも知れません。2024年はクラスが一つあがり2勝クラス戦で3勝目を目指す闘いになります。距離ももう少し伸ばして1400位までならいける可能性も出てきた感じですので更に成長したストリンジェンドを見せてください、そんな姿に勇気を貰える日々を期待しています。