『ここに並んで!』が不適切
保育園って
魔法のようなことばがたくさんある。
お部屋は走らない!
と伝えたいときは、
『ありさんみたく、可愛く歩いてね』と言ってみると
子どもはありさんのようにチョコチョコあるく。
少し急いでほしいときには
『さ!新幹線になってビューンと行くぞー!』というと
お急ぎになる。
静かにしてほしいときは
『赤ちゃんのお声でしーしーでやさしくね』と伝えると
ハッと気づいて静かにお話をする。
そのなかで
・みんな同じ場所に並んでほしい時
・静かに先生を待つ時間、待つときの姿勢
など
どうしても『今はちゃんとしよう』ってときがある。
そんなとき
『ここのピンクの線にならぶよ』
『壁ぺったんするよ』
と声をかけることがある。
私達にとってはこれが “日常” なので
もちろん違和感はない。
けどそれがどうも
不適切だという声もあるよう・・・
んーーーー・・・・
腕をグイグイ引っ張って強引にやっていたら
それは不適切だけれども
並ぶことや、
先生のお話をきくことって
私は、重要なことだと感じている。
お話を聞くことで
守られる約束、ルールがあって
そのおかげで事故や怪我が防止できるから。
なにより、この子達はこれから大きくなっていき
保育園という小さな世界から
学校へと少しずつ社会がどんどん広くなっていく。
そのときには必ず
聞く・感じることって必要不可欠で
成長するうえで大切なことなんだと思う。
その過程で多くのことを学んで、ときに失敗しながら
大人になっていくと思うから。
さまざまな意見が飛び交うこの時代で
正直保育士への風当たりが強くなっているようにもおもう。
もちろん虐待なんてあってはならない。
ならば、
子どもたちに好きなように
何も伝えず、【ただ預かるだけ】をしたらいいのか。
きっとそれも違うようにおもう。
難しい時代だからこそ
保育士の在り方ってすごく考えさせられるなと考えるこの頃・・
けど、
せめて自分と出会った子たちには
自分自身のことばと、行動で見せて、伝えていきたいとおもう。
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