エルフ専による「黒鉄の侵略者」新カード評価
初めまして、さにーすかいです。仙台でエルフ専をやっている一般エボルヴプレイヤーです。
新規にとんでもないパワカが参戦した為、これの強さを語りたいが為だけに初のnote投稿へと至りました。
参考までに、直近の成績は一番良いものでGP千葉の95位です。Day2でタコ負けしているので評価はあまりアテにならないと思われます。
独り言だと思って読んで頂ければ幸いです。
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評価基準は以下の通りです。
S:次環境tier1デッキの核や、ほぼ全デッキに3投される汎用等の超パワカ。
A:tier2~3のデッキの核や、多数のデッキでの採用が見られる優等生。
B:tier2~3のデッキの調整枠や、環境次第でメタカードとして採用されるいぶし銀枠。
C:tier3以下のデッキに1~2枚の採用が
見られたり、環境次第でピン刺しして意表を突けるドッキリ枠。
D:採用されるデッキが無い要介護カード。
また、この記事におけるニュートラルの評価はエルフ目線とします。
LG 鋼鉄と大地の神 評価A
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手札から捨てた際に《ナテラの大樹》をアクトして墓場から自然カードを回収出来る、自然限定のスーパー《光の道筋》みたいなカード。
自然エルフのキーカードは《回帰する抱擁・ラティカ》と《大いなる回帰》ですが、これらを無理に手札に抱えずとも捨ててから容易に回収出来る為、動きの自由度が飛躍的に上がると思われます。
また、これらの2種類が手札に無い場合にも、《荒野の休息》や《荒野の案内人》等を使いまわして探しに行く作業には貢献出来なくはない為、序盤の事故についてもこのカードを用いて解決することが出来そうです。
他にも、カードを指定して拾える為、場に《ナテラ》が2枚ある場合に同弾収録の《重なり合う決意》で《ナテラ》をEXエリアに戻してこのカードを捨てて、効果で《決意》を回収してもう片方の《ナテラ》をEXエリアに戻す事で手札消費1枚かつ2ppで3点の除去を2回行いながら2回の手札交換を行う強力な動きが取れるのもかなり魅力的です。
《道筋》はドローカードの不確定性や自分自身がタイプ:自然を持っていない事などの弱点がありますが、このカードにはそう言ったデメリットも無いので、とりあえず自然エルフを作成する際にはこのカードを3枚採用するのが基本になると思われます。
LG アウェイキングガイア 評価C
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墓場の自然カードが10枚溜まると1/5/5の確定除去札になる自然エルフの新顔。
総評を先に言うと、既存の自然エルフとの噛み合いが絶望的に悪いです。
プロキシでの平均着地ターンは6~7とかなり遅めであり、手札に被った時の対処法が手札交換に巻き込むしかないのも使いにくさに拍車をかけています。
《カースドクイーン・ナハト・ナハト》は勿論《ボーテックス・ドラゴン》の着地にすら間に合わないのを考えると自然エルフのスタメン入りは厳しいと言わざるを得ません。
条件を満たした際のコスパは一級品なので予想外のタイミングで投げれば相手のプランを崩せるかもしれません。
LG 森を彩る者・エルフクイーン 評価S
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実は旧エルフクイーンが未収録なので、12弾にしてついに初収録されたエルフの女王。ある意味新弾のカードで一番挑戦的な評価を付けた自信があります。実際、このカードのスタッツの貧弱さや効果起動の難易度等から強さを疑問視する声は多いでしょう。
そんな人達に、この場を以て宣誓させていただきます。
このカードは《マドロスエルフ》に並ぶ今後のエルフのインフラ枠です。
序盤の面処理に利用したこのカードを中盤に《揺蕩う意志・スピネ》と組み合わせて使う事で、1コスト以下の適当なカードがあれば手札を減らさずに三面展開しながら相手の面を最大三面処理、リーダー2回復と何かが狂った様なアドを稼ぎます。
この“1コスト以下の適当なカード”の枠に用いる際に特に強力なのが、人形トークン3種です。《ヴィクトリア》を用いた際に返せない盤面がほとんど無い為人形エルフの盤面処理能力が飛躍的に向上しそうです。汎用カードの枠だと《優美な猫姉妹・シャム&シャマ》や《クラッシュインセクト》等も候補に挙がってくるでしょうか。《自然の導き》で《新スピネ》を戻した場合には面展開を失いますが、代わりに手札が2枚増えた上で次のターンの展開と除去もほぼ確約される等々、正直腐る状況の方が少ないです。
この動きが余りにも強すぎたので、私はこのカードと《新スピネ》と同弾収録の《無窮の輝石・カーバンクル》を主軸に据えた新たなデッキを組むに至りました。そしてしっかり強かったです。(このデッキの詳細は後日公開しようと思います。)
具体的にこのカードが有効な対面は、現環境デッキ及び新環境候補デッキの中では、荒野ロイヤル、かげろうV、自然ロイヤル、機械ビショップ、機械ウィッチ、機械ナイトメア、吸血鬼ナイトメアが挙げられます。面展開がコンセプトのデッキにはとりあえず刺さります。
かげろうV対面においては1コスト3/3になった《エルモ》2種に対する解答札としては機能しにくいのは事実ですが、中盤の《バーサーク・ドラゴン》や《勝利の化身・アリフ》等の4/4フォロワーに対して非常に強く出られた為結局重宝しました。
機械デッキ及び吸血鬼ナイトメアに対しては鬼の様にぶっ刺さります。序中盤の《プロダクトマシーン》や《フォレストバット》による面展開プランがこのカードを出された時点で機能不全に陥る為、後続のフィニッシャーやコンボパーツを手札に抱えたまま盤面で圧殺される、と言ったエルフによくある負け筋を解消してくれます。と言うよりこのカードでお茶を濁している内に《カーバンクル》が安着した場合ほぼ勝てます。
あえて弱い点を挙げるとしたら、エボルヴデッキの圧迫が激しい部分でしょう。《新スピネ》で使い回す事を考慮した場合このカードのエボルヴは3枚採用がほぼ前提になります。《マドロスエルフ》や《カーバンクル》の採用まで考えた場合、テーマカードのエボルヴに使える枠が3枚以下になりかねない為、テーマ内のエボルヴを絞れるデッキや、汎用に枠を割く必要が少ないデッキを中心に採用するべきだと考えられます。
ただ、そのデメリットを補って余りある程効果が強力なので、気軽に除去札として採用して十分に仕事をしてくれるカードであるのは変わりありません。強力な2コストの初動になるカードが2種になった事で、エルフの課題であった安定感が底上げされるのは間違いないでしょう。
GR デュアルエンジェル 評価B
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私の、このカードの初見の評価はDでした。その理由としては、場に《ナテラの大樹》を置くかも選べない1コスト1/1という部分が強烈に印象に残ってしまった為です。実際、1/1は新弾前の環境だと《月の刃・リオード》の1点で軽く除去されてしまう上に進化して2/2になっても大した圧がかからない、とかなり弱いスタッツであることは否めません。
ところが実際に回してみると、このカードの2点+突進でアクトしている体力4のフォロワーを2コストで除去できる小回りの良さや、1コスト故のバウンスやコンボとの相性の良さ等、様々な利点を持っていた為評価がBにまで上昇しました。
このカードは初動として採用するよりは、中盤の処理漏れを補強する除去札として採用した上で、手札に初動が無い場合に妥協で初動にする、くらいの認識でいた方が使い勝手が良く感じると思います。
GR 荒野の休息 評価A
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《荒野の案内人》に何故荒野タイプが付いてないのか突っ込まれたせいか、こっちにはしっかり荒野タイプがあります。効果は《荒野の案内人》と《放浪する料理人》を足してコストごと2で割ったようなサーチに、荒野デッキ限定でオマケの様で沁みる1回復が付いています。
自然エルフは《回帰する抱擁・ラティカ》と《大いなる回帰》が揃わないと話にならない為、《荒野の案内人》と両採用にして安定感を上げていくだけでかなりの強化になると考えられます。このスペルが対象選択を含まない1コストのスペルである為、盤面ロック時の《ラティカ》の5プレイ効果起動に貢献するシーンもあるでしょう。
荒野エルフはとにかく6ターン目までに《ギガントパスチャー》を探しに行く必要がある為、《荒野のロデオガイ・ロキサス》を回して余った1pp等で使っていけると事故率を減らせそうです。
自然エルフに《ロキサス》だけを出張させて《ナテラの大樹》を砕きながら除去を行う、みたいな選択肢も生まれる為、この広いサーチ範囲は非常に有難いです。自分自身が回収対象である事も相まって、回収対象を引けずに手札が減る事故もかなり少ないと思われます。
総じて優秀なサーチカードなので、手札に必要パーツを揃えていきたい自然エルフと荒野エルフをしっかり強化してくれそうです。
GR 熾天使の剣 評価C
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ついに汎用カード指定除去札が2コストという軽さで実装されました。追加で2pp使用するチョイスでは大型フォロワーや《魔導列車》に対しても有効な確定除去札になる為、《魔導列車》に苦しめられていた中速デッキにとっては期待の新人と言えるのでは無いでしょうか。
ではなぜ評価がCになるのかと言うと、主にその理由は2点に分けられます。1つは2コスト時の除去範囲が2コスト以下であること、もう1つはクイックが付いていないことです。
似たようなコスト指定カードに《夢のささやき》が挙げられますが、あちらはフォロワーのみが対象である代わりに3コスト以下の除去範囲とクイックを持っており、除去札としての質に明らかな差があります。エルフにおいても《すり替わり》がある為、わざわざこのカードを採用する理由は無いでしょう。
アミュレットが極端に強い環境が来ない限り、このカードを採用するデッキは少なくともエルフには無いと思われます。他クラスでも2軸ナイトメア程度でしか見られないのではないでしょうか。
GR 無窮の輝石・カーバンクル 評価S
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進化して《カーバンクルの煌めき》を2枚生成する汎用カード。進化込み6ppで4/4と貧弱なスタッツをしていますが、トークンが実質的な本体なのでそちらの評価を中心に行います。
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ぶっっっっっ壊れ。
冗談抜きで新弾最強カードです。
チョイスの3択が全て強いのは言わずもがな、特に凶悪なのが【2】【3】の効果。1枚撃つだけで4回復か2ドロー、2枚撃てばゼルガネイア車掌もびっくりの8回復まで狙えます。
それだけならまだ、通す方が悪い類のカードに見える(?)のですが、【1】の効果により相手のフォロワーを2面戻す確定除去としても使える為、【2】【3】をチョイスさせない為のケアが必須となります。
ここで相性が良いのが、各種エルフデッキのフィニッシャー達です。これらのカードにはいずれも、
1.面を空で返された際のバリューが低い(ラティカ、パスチャー、オーキス)
2.クイックに弱い(オーキス、シンシア)
3.盤面ロックに弱い(オーキス、シンシア)
4.ゲームが伸びないと投げにくい(パスチャー、オーキス、シンシア)
という明確な弱点を抱えています。
これは特定のクラスやテーマに関係なくプレイングで補われてしまう部分である為、相手にデッキを知られている際にケアされやすい、という負け筋が今までのエルフには存在しました。
この前提でもう一度、カーバンクルの能力を考えてみると、
1.相手の面が空ならフルパワー
2.打点では無い為クイックがほぼ無効
3.1面あれば完結
4.投げるだけでゲームが伸びる
ご覧の通り、既存のエルフの全ての弱点を補完しています。フィニッシャーの弱点を補う形で採用出来る為、エルフ全般の蓋性能が上がったと言えます。
そもそも、【2】によってビート対面での回復役、【3】による手札補充プランでコントロール対面でのリソース役、【1】をセルフバウンスに用いて超越やスパルタクス等の対話拒否対面に大打点を入れる為のコンボパーツ、などの使い分けによりどの対面にも一定の役割を期待できます。
あらゆる対面で腐らないカードが、相手のケアを、勝負が決まるレベルの完全な裏目にするパワーを持っていると考えればその恐ろしさが伝わるでしょうか。
私はこのカードが今後のエルフを根本から支える1枚になると断言します。
ならなかったらその時はナテラの木の下に埋めて下さい。
余談ですが、《カーバンクルの煌めき》の【1】のチョイスは相手のフォロワーも対象に入るのか非常に分かり辛い表記となっています。
現状は《堕天》と同様に相手のフォロワーを対象に出来るという認識のプレイヤーが多い為、その前提で評価をしていますが、出来ない場合の評価はAです。
CS等の大会に参加される方は事前にジャッジに効果の確認を取る事を推奨致します。
GR 重なり合う決意 評価A
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今期エルフのGRはやたらと優秀です。ほとんどのエルフデッキでは1/1の2面展開として用いられると思いますが、自然エルフなら除去付きのバウンスとしても活用できる汎用性の塊の様なカードに化けます。
主な採用先には自然エルフ、妖精エルフ、スペルエルフが挙げられるでしょうか。ワンダーコック等の軽量自然を出張させた狩人等でもコスパの良い除去としての採用価値がありそうです。
S評価を付ける人も居ると思います。私もポテンシャルを含めればSの可能性はあると考えていますが、自然エルフというデッキタイプへの私の評価がそこまで高くない事、その他全デッキに採用される程の汎用性は無いという点において評価をAとさせて頂きました。
ただ、その上でこのカードには1つ大きな問題があります。
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先手の1ターン目にこのカードをプレイして次のターンに《ブレスフェアリーダンサー》をプレイするだけで先手の2ターン目に2/2が2体で殴れる盤面が完成します。かげろうの《エルモ》を超えた実質4/4スタッツは正に圧巻であり、2/2、2/2、2/3の盤面が完成する為、今までは《バロン・ダブルフィール》等の暗器使いサイクルで更地に出来ていた盤面が1面残る様になりました。後手捲りとは何だったのか。
この2枚が先手の2ターン目に揃う確率は15%程度である為、環境への影響度自体はかげろうには遠く及ばないと思われますが、裏を返せば妖精エルフと対面した際に先手を取られた際に決して侮れない確率でこの動きをされることは覚悟しなければなりません。
《フェアリードラゴン》等もこれまで以上に先手の2ターン目の強力な動きになっている為、《揺蕩う意志・スピネ》や《不思議な青空・アリス》等によってアグロ性能と継戦能力が飛躍的に向上している妖精エルフが要注意デッキの一角になる可能性は考慮しておくべきでしょう。
妖精エルフか自然エルフがトップメタ入りした際には、土下座してこのカードの評価をSに変更させて頂きます。
GR 豊穣の剣士・アイリーン 評価B
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他2つのGRが強すぎるだけで、2面処理しながら1ドローして無傷で生還する十分に頼もしいカード。処理ラインを2下げられてしまう《デッドペナルティ》は天敵になると思われます。
ただ、6pp払って回復か顔打点のどちらかに寄与しないカードというのは、かげろうや荒野ロイヤルの蔓延る現環境ではいささか遅いと言わざるを得ません。
多面処理だったら今弾の《カーバンクル》、顔打点なら《キングエレファント》、回復なら今弾の《カーバンクル》、手札補充なら今弾の《カーバンクル》と、それぞれ確実に役割を遂行できるカードが既にエルフのカードプール内に存在する為、わざわざこのカードを採用するデッキは少ないでしょう。だったらカーバンクルを採用しましょう。
……はい。このカードの評価が低くなる理由の9割はカーバンクルです。
文面だけならアウェイキングガイアとそう変わらない評価にも見えますが、デッキを選ばない、エボルヴデッキの枠を取らない、分かりやすくアドを稼いでくれる、とこのカードの性能はシンプルに高く、順当にB評価を付けられるカードです。
進化枠がカツカツな上にが除去や手札が足りなくなりがちなデッキに入れておくと普通に便利だと思います。
SR ラブソングシンガー 評価B
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「ラブソング」と言ういかにも平和な名前を持ちながら、その実態は殴り返しを恐れずに盤面を取りに行けるかなり脳筋なカード。盤面ロックを受けた際に進化前で寝かせてあて先を作っても良し、相手の縦進行プランを崩壊させるのも良し、とかなり小回りの利く能力をしています。
エルフ以外でならA評価ないしS評価を付けられてもおかしくは無いものの、《マドロスエルフ》の効果対象外である3コスト帯は、エルフではかなり評価が厳しくなりやすくこのカードもこの評価に落ち着きました。
エルフで採用するなら人形エルフが一番妥当でしょうか。《ヴィクトリア》が生きて帰ってくる為《殺戮の人形・ツヴァイ》の進化時効果とほぼ同じ働きが出来ます。相手の盤面を縦で2面処理しながら2面展開する動きは先攻4ターン目なら《決意の人形・オーキス》ケアの縦置きに対する大きな裏目として用意できます。
人形エルフ以外でも、縦置きの処理が辛いデッキなら採用が検討できるカードであると思います。
SR 美食の伝道者 評価D
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エルフにはコック・カードが無い為特筆すべき点はありません。ラストワードで踏み倒したいカードも基本的には《マドロスエルフ》非対応の《覇食帝・カイザ》が中心になるので本当に語ることが無い。
4コスト4/4のカードが3回復して3コスト踏み倒しと聞けば中々やっていることは凄まじいのですが、それを活用して組めるデッキがエルフに現状存在しません。狩人ならもしかしたら……ってレベルです。
SR ゴブリンスクラム 評価C
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先述の《美食の伝道者》と同じで評価Dにしようとも思ったのですが、ゴブリンテーマ自体は《ゴブリンクイーン》や《メカゴブリン》等の《マドロスエルフ》対応の2コストが存在する事、《マドロス》経由の《爆砕の傭兵・フィーナ》から《ゴブリン》が回収できる事から思っているよりもデッキに出来そうな雰囲気を感じる為こちらはCに。
でもゴブリンエルフが組めるとして《ゴブリンプリンセス》以外可愛くないので私はそんなに組みたくないです。
SR 森の戦士 評価B
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展開と除去を1枚でこなせる狩人版《マドロスエルフ》みたいなカードが来ました。同弾収録の《森の手斧使い》との相性の良さを見るに、ほぼデザイナーズコンボと言って良いでしょう。《アサルトジャガー》とも相性が良い為、《フォレストエース・リマーガ》を主軸としたビート軸の狩人に革命が起きそうな1枚です。
相手が全フォロワーを縦置きでターンを返してきた際でも、《森林の撃砕者》、《優美な猫姉妹・シャム&シャマ》、同弾収録の《スピアーエルフ》等の疾走札を出すことである程度は対処可能です。他にも、前のターンに残っていたフォロワーが残っていれば残っているほど効果の起動回数が増える為一気に盤面で有利を取れます。
狩人デッキの強力な蘇生札であった《不殺の刻印》は、相手目線で《不殺の狂信者》等の強力な狩人フォロワーを処理しない事でケアが出来ていた為、そこに裏目を付けるカードであると言うのも大きいです。また、《リマーガ》からこのカードの進化へとつなげた際には最短6ppから面処理と打点を両立出来るのもかなり注目できるポイントです。
総じて今一つカードパワーに欠けていた狩人デッキの中盤から終盤の制圧力を大きく強化してくれるカードだと言えます。使い方も多様で、脳筋なイラストと名前からは想像も出来ないほどのテクニシャンです。
SR 追い風の妖精 評価A
![](https://assets.st-note.com/img/1729016158-q2LIOWFkmag16ZvNdRGTyo79.png)
3枚プレイで1回復、5枚プレイで1ドローと堅実にアドを稼いでくれる1/1の"""妖精"""フォロワー。妖精フォロワーです。(大事なことなので2回言いました。)
《クリスタリア・リリィ》の回収対象になるだけでなく、《ブレスフェアリーダンサー》や《フェアリーブレイダー・アマツ》の効果対象になっている1コスト2/2という時点でこのカードは既に一定の価値を持っているカードです。特に《ブレスフェアリーダンサー》との組み合わせは、スタッツ的にはかげろうの《エルモ》と同格である為かなり強力な動きと言えるでしょう。《重なり合う決意》だったら投了しましょう。
このカードの優れている点として、もう一つ《アナスタシア》との相性の良さが挙げられます。
まず1コストなので最速での5プレイ起動に貢献するのは言わずもがな、5プレイ時に3/3を立てながらこのカードを出した分の手札が1枚帰ってきます。引いた分だけコンボに絡めることが可能である為、エルフデッキにありがちな、「手札ほぼ全部使って《アナスタシア》で展開して、返されたら負け!」みたいなシーンのリスクを抑えることが出来ます。
昨今は《アナスタシア》の盤面を処理できる、或いは打点を受け切った上で反撃に回れるデッキも増加してきている為、このカードを採用することでエルフのビートデッキの継戦能力が向上しそうです。
総じて1コストのシステムフォロワーとしては破格な性能をしているので、妖精エルフ以外にも人形エルフ等、多数のコンボを主体としたエルフデッキでの活躍が期待できます。
SR アリアの旋風 評価D
![](https://assets.st-note.com/img/1729016212-TfoJiBlUDcwRYMdKaI893NrZ.png)
条件を満たせば3コストで撃てる青天井のAoEと、文面だけ見てみればオーバースペックなカードと言う他ありません。
しかし、「妖精・プリンセス・フォロワー」は現状《フェアリープリンセス・アリア》と《ノーブルフェアリー》の2種類しか居らず、これらをEXエリアに設置する方法は《地を裂く異形》や《森林の狼》等とかなり限られている為、このカードが3コストで撃てる機会というのは現状ではかなり限られています。
では4コストのカードとして評価した場合、同じAoEのライバルとして《森羅の怒り》が登場します。こちらは無条件で3点ラインを除去出来ますが、単に妖精・トークンを対象にとった場合このカードは1点しか出ない為、《スピリットシャイン》等で攻撃力を上げる必要があります。
唯一の就職先になり得るスペルエルフですら、このカードを除去として使用するには構築を歪める……と言うよりもほぼ専用構築で使うことになりそうです。
BR ロマントレジャーハンター 評価D
![](https://assets.st-note.com/img/1729016252-Wk019z8LqhstPfcTlHb6IApC.png)
![](https://assets.st-note.com/img/1729016272-bdrXS0FTVolfNsmC754Q3zje.png)
大槻班長か運が良い人なら最強格のドローソースとして運用できます。
BR 風来の絵描き 評価D
![](https://assets.st-note.com/img/1729016408-kVdbmoRqraYg8MwzD6CSE4XI.png)
相手依存が過ぎるカードですが、《カオスルーラー・アイシィレンドリング》や《ボーテックス・ドラゴン》等を対象に取れば《アナスタシア》や《カシオペア》、《世界・ゼルガネイア》等も回収できるのでもしかしたら仕事があるかもしれません。
そう思っていた時期も、ありました。以上です。
BR 探偵の推理 評価D
![](https://assets.st-note.com/img/1729016604-2qvrKlLhHZpS0T1tC5kfAjeE.png)
エルフはデッキトップを固定するギミックが無い為、このカードをドローソースとして運用出来るのは真の決闘者だけです。
BR 森の手斧使い 評価C
![](https://assets.st-note.com/img/1729017174-7NsW5ZLoJmFVqyEUrRTjXueD.png)
![](https://assets.st-note.com/img/1729017180-8RZnflyE64KaWoCIb2JscUex.png)
このカードには正直評価Dを付けようか迷いましたが、同弾収録の《森の戦士》とのデザイナーズコンボを加味してこの評価にしました。正直言って3コストで体力2、殴り先が居ないと機能しない除去効果、重すぎる進化コストと弱い要素しか無いのですが、《森の戦士》と共に盤面に出た際には1枚で最大3面処理を行いながら、システムフォロワーである《森の戦士》と4pp進化を残したこのカードの処理を強要出来る為、その点に限って言えばこのカードは評価できます。
進化後の6/6という体力ラインも相手のデッキによっては処理が困難なので、エボルヴデッキに1枚差しておくと時々いい仕事をしてくれるかもしれません。
BR 若葉の精霊 評価B
![](https://assets.st-note.com/img/1729016708-nRcCWTKlduPEkSZNsYgwUh20.png)
1コストで《ナテラの大樹》を2枚生成できる、自然エルフの初動枠です。ラストワードではなく場を離れた時である為各種バウンスと相性が良く、1枚引けただけでも《ナテラ》を大量にEXエリアに植樹してくれます。
自然エルフのメインエンジンとして《荒野の案内人》が挙げられますが、このカードのサーチ効果が3ターン目に達成できるかどうかでかなり動きが違ってくる為、シンプルながら自然エルフの安定感を支えてくれる良いカードだと思います。
とは言え1/2のスタッツはトレードにおいて不利になる場面が発生しやすく、新弾前の環境だと相対的に序盤戦の弱さが目立つ自然エルフの弱点が補われたとは言いづらいです。
《重なり合う決意》や《デュアルエンジェル》との相性は良い為A評価を付けたいとは思うのですが、このカードを含む新規カードによって自然エルフが環境に食い込めるかと言われると怪しいと判断した為B評価です。
BR スピアーエルフ 評価B
![](https://assets.st-note.com/img/1729016836-AVEaF1rvYPkqisT3hmLU2Knx.png)
2コスト2/3スタッツに疾走がついている為、《オシャレ女王・ネルシャ》と同様に《マドロスエルフ》や《揺蕩う意志・スピネ》との相性が良く、この時点で評価B以上は固いです。《ネルシャ》と違って除去に使うことは出来ませんが、先攻の2ターン目に出すカードとしては確実に相手のライフを2点詰めてくれるので良い差別化が出来ています。
現状でも《新スピネ》採用型の荒野エルフに採用が検討でき、先述した《森の戦士》率いるビート軸の狩人でも《不殺の使徒》や《原生林の族長》から出せる上に《森林の撃砕者》と違って1コスト2点のクイックで処理されない、強力な1枚になると思われます。前のめりに組んだ《妖精エルフ》や《獣エルフ》でも《マドロス》《新スピネ》両対応の疾走札として積んでも仕事をしてくれそうです。
BR 妖精の参謀 評価C
![](https://assets.st-note.com/img/1729016774-ohRYiTuEpty9ACdmUbjH2Mk4.png)
同弾収録の《追い風の妖精》に引き続き、こちらも妖精タイプを持っています。採用が検討出来る強さのカードの内、《クリスタリア・リリィ》の回収対象が自身を含めて少なくとも15枚以上はデッキに入るようになった為手札を減らさずに《リリィ》が使えるのは純粋な強化と言えるでしょう。
ではこのカード自身のスペックはどうなのかと言うと、必要最低限、という言葉がよく似合う効果となっています。EXエリアの妖精トークンの枚数に応じた除去を飛ばしながらこのカードを縦置きで残せる事象自体は悪くは無いのですが、《ボーテックス・ドラゴン》等の6/6フォロワーを処理できない上に、後手だと相手の先攻4ターン目に《従順な駿馬》で体力が6になった《カースドクイーン・ナハト・ナハト》も処理出来ない為、先攻4ターン目以外急激にバリューが下がるカードだと考えます。
《不思議な青空・アリス》のドロー効果と違ってこのカードの効果は1文で続いており、相手の盤面が空だとトークンの生成すら出来ないカードになってしまうのも弱みです。
とはいえ、妖精軸にはそもそも使えるレベルの除去札が少なかった為採用できるデッキ自体はありそうです。
BR 妖精の石碑 評価C
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デッキが掘れなかった妖精軸に待望のサーチ札が来ました。《クリスタリア・リリィ》と違って対象が妖精フォロワーではなく妖精カードである為《自然の導き》や《フェアリーアサルト》といった妖精スペルも対象になっている部分が非常に評価すべきポイントです。
ただ《フェアリーブレイダー・アマツ》等を用いる序盤から積極的に殴りに行くビート軸の妖精エルフでは、1ターン目は妖精トークンを場かEXに並べられるカードの方が価値が高く、初動と言うよりは中盤で余った1コストで足りないカードを探してくる要因になると考えられます。
このカードが真価を発揮するのはどちらかと言うと《ユグドラシル》を採用したスペル軸の妖精エルフでしょう。《妖精の開花》や《フェアリーアサルト》を《新緑の純真・ポーラ》に頼らずに探しに行ける為デッキの潤滑油としての役割が持てます。
とはいえ、両方の軸でフィニッシャーとなる《クイーンセイバー・シンシア》と同弾収録の《重なり合う決意》のセットを探しに行けないのは辛く、わざわざ1pp払ってサーチする為にこのカードに枠を割く必要があるのかと言われると疑問が残る所です。
総評
《カーバンクル》と《エルフクイーン》があまりにも最強なのでエルフ使い大歓喜の弾だと言って良いと思います。特に大きく強化が入ったのは自然エルフ、妖精エルフ、狩人エルフの3つであり、《重なり合う決意》が生かせる自然と妖精には特に注目していきたいです。
《カーバンクル》のリソース補給能力と回復力はハッキリ言って異常なので、今まで大きな結果を残しにくかったコントロール系統のエルフデッキの躍進にも期待したい所です。
とまあ12,000字かけて散々語ってきましたが、デッキの基盤自体が大きく強化されている為、正直今期のエルフデッキはどのテーマでどう組んでもある程度は強いと思います。
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