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『ハナミズキ』



桜に想いを寄せて春を感じ


散る花にすこしばかりのさみしさと

はじまりの時の

         足を踏み出す瞬間の心許なさ。


遠い空の向こうの雲と共に


穏やかな陽気に眠っていたものが

動き出すような感覚をおぼえながら

見上げる先に


        "ハナミズキ"


次に目に映るものがあり

またその美しさに安堵する。

私の見る世界いっぱいのハナミズキ



遠く空から舞い降りる光を

透き通る花びらに重ねて




      今私の想いも重ねる時



想いの中にある時は

見えてこないものがある。



そこから離れ

感じる事の大切さ。



ただ吹く風の中
ただ一人想うこと。




青い空と花を介して透き通る光にただこの“今”を感じます


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