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たんぽぽの憧れ5 最終

「うわ、たんぽぽさん素敵。」
「可愛い。」
と、渚ちゃんと、千秋ちゃん。
「え、僕のこと?」
 冬真君も、見とれて、口をポカーン。
 たんぽぽは、お日さまの光の中で、ふわふわの白い綿毛になっていったのです。
「なんだか体が軽い。」
 ふわふわゆらゆら。空に舞い上がります。
 さっきまでの雨と風で、木から解放された桜の花が、たんぽぽに手を振りながら地上に舞い降りていきます。
 タンポポを見て、ピンクの頬を赤く染める桜の花もいます。
「ほら、言っただろう。君はいかしたおいらの友達だぜ。黄色くても白くてもね。」
って、蟻は自慢げに笑っていました。

  おしまい


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