映画「凶悪」を観て
< この取り組みについて >
動画勉強の一環として、
週一本映画を見て、
好きなシーンを3つ挙げる取り組みを始めました。
< 好きなシーン3選 >
・ピエール瀧さんが新たな殺人を告発し、
それが現在追っている事件と関わりがないことに気づいて
山田孝之さん演じる主人公と笑い合うシーン
映画内で唯一まともに主人公が笑ったシーンのような気する。
今回の殺人事件を追うことが主人公にとって、
大義名分(仕事)のように思っている節があり、
「それに伴うやりがいを感じているからこその笑い」という感じが
不気味で印象的だった。
・山田孝之さん演じる主人公が、自分の奥さんに
「生きてる私より亡くなった他人と向き合う方が大事なんだ」
的なことを言われるシーン
主人公の登場シーンでは、遺族の方(本筋とは別件)に
取材を断られる場面があり、生きている人間に向き合うことは
ストーリーが進行するにつれて、
段々無くなっていっているような気がした。
亡くなった方々の思いを弔うためと言えば聞こえば良いが、
自分都合の解釈でどうとでも取れるコミュニケーションに重きを置くのは、
奥さんが作中で言うように「逃げている」のかもしれない。
もう思いつかん…
タイムアップです
< 感想 >
「凶悪」というタイトルから何が凶悪なのかを
考えながら映画を観た。
「悪」の程度はあれど
登場人物のほとんどが悪だったように思える。
実際の人間も善人悪人ときっぱり分けることが難しいように、
善悪の部分をどちらも持ち合わせているため、
ほとんどが悪だと思ってもおかしくはないのだろう。
認知症の母親を奥さんに押し付ける主人公
その認知症の母親に暴力を振るう奥さんも
ピエール瀧さんやリリーフランキーさん演じる登場人物に比べれば、
人の命を奪うまではしていないものの、
悪だと思われても不思議ではないと思う。
逆に正義はどこかにあったを考えてみたが、
声を大にして言えるほどの正義だと思えるシーンはないように思えた。