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夫にブチ切れて家出した話。息子生後5ヵ月。①
あれはまだ息子が寝がえりがうてるかうてないか、そんな時期だった。夫にブチ切れて5泊6日の家出旅にでた。5ヶ月の息子を連れて。
きっかけとなったのは些細な出来事だった。でもその些細な出来事が起きるまでの積み重ねが、その些細な出来事をダイナマイトの起爆スイッチに変えたのだ。
きっかけはとある週末。夫が有給消化のため木金の2連休をとり、土日とつなげて4連休となった時だった。その4連休の4日目、日曜日の夜に事件は起こった。
夫「今度の週末○○日でかけてきてもいい?」私「どうぞ」
夫「…」私「なにするの?」
夫「…麻雀」私「ふーん」
夫「…」私「え、何時から?」
夫「うーん朝から」私「え、何時まで?」
夫「…わかんない」私「じゃあ息子くんのお風呂は無理そうだね。夜は見れるの?」
夫「いやいやそれは無理だよー!!」私「…?!…それなら最初から夜の息子くんの見守り当番も代わってほしいって言ってもらえる?」
夫「いやいやそういうのほんとめんどくさいわー!」私「は?」
夫「めんどくさいめんどくさい。いいじゃん4日間子守で缶詰だったんだからちょっとくらい!!」私「は?缶詰?なにいってんの?木曜も金曜もひとりでスーパー行ったり郵便局いったりしてたやん。だいたいそっちは週末子守をメインでやってるかもしれないけど、私は週末家事全般やってるんですけど?なんで自分だけやってるみたいな言い方できんの?昨日も夜食材の買い出しでスーパー行くっていった私に家で子守してただけのあなたが『疲れちゃったからスパークリングワイン買ってきて』っていったよね?そんなことぐらいでスパークリングワイン飲めるなんていいご身分だね。」
夫「そっちは育休中じゃんか!」私「は?!」
夫「だって、育休中でしょ?」私「はぁぁぁぁあ?!?!」
夫「…」私「そんなに家にこもってるのが嫌なら今すぐでてけばいいじゃん!息子くんもそんないやいや面倒みられてるのなんてかわいそう!もうこの子に触らないで!!!」
夫「いや、、、」
…と、まだまだ続いたがこのあたりでいったん止めておこう。
そもそもうちの家事育児分担ルールだが、週末は夫が育児メイン私が家事メインでオペレーションしている。厳格に定められているわけではなくざっくりした取り決めだが、一つだけ厳格に分担しているものがある。
それが息子の夜の見守り当番だ。このころはまだまだ夜泣きもするし夜間授乳もある。うちは完全ミルクで育てているため夫のみで夜のお世話も完結できる。とにかく睡眠が一番大事なため、当番以外のひとは自室でゆっくり寝られることになっている。平日は基本私が夜みているため、当然ながら週末の夜の当番は夫の仕事である。
先ほどの会話での怒りのポイントは5つ。
1つめ、そもそも具体的な内容(いつ、どこで、何をするのか、何時から何時まで不在にするのか)を自ら申告せず、私がひとつひとつヒアリングしなければならなかったこと。いちいちめんどくせえよ、一から十まで自分でまとめて説明しろ。
2つめ、夜はみれるのか?とのヒアリング事項に「いやいやそれは無理だよー!」と当然夜の当番も代わってもらうよというスタンスだったこと。そもそも麻雀して帰宅が夜になっても帰宅してから子守できるでしょ、というのが私の思考回路だったが、麻雀を朝からやるということは朝から晩まで飲み倒してへべれけになって帰ってくるということらしい。そんなものは一般常識ではない。相手の立場に立って発言をしてもらいたい。
3つめ、厳格に取り決められている夜の当番についても当初から言及してこず、週末育児頑張ったから夜も出かけられて当然のような言い草だったこと。
4つめ、それを指摘したらめんどくさいと言い放ったこと。
5つめ、こちらは育休中だから育児でつかれてもスパークリングワインを飲む権利はない、俺は仕事にいっているから週末育児で疲れたらスパークリングワインを飲む権利があるとでも言いたげな「育休中じゃん!」を何度も言い放ったこと。(真意は明らかでない。売り言葉に買い言葉でとっさにでただけかもしれない。)
思い出したら腹が立ってきた。もう半年以上前の出来事なのに。あまりに腹が立って何人ものひとにつまびらかに説明して話を聞いてもらったためか、なかなかに詳細を覚えているものだ。
冒頭で些細な出来事と書いてしまったが、些細な出来事ではなかった。こう書き出してみるとなかなかに大きなインシデントだった。
少しだけ夫のフォローをしておくと、基本的には子煩悩で家事育児によく参画してくれていると思う。この時はまだ息子が起きていられる時間が短く、週末はほとんど外出していなかったこともあり、うっぷんがたまっていたのだろう。特に、このころ彼の中ではわたしだけたくさん出歩いている、自分は我慢しているという感覚に陥っていたと思われる。
なぜかというと、出産時のギフト、いわゆるプッシュギフトというもので、私は「モノなんかいらねえ!自由に出歩く権利をよこせ!」といい、10日間分の自由な時間を手に入れていた。それを使って私だけちょこちょこ休日に出かけることはあった。しかし、これは妊娠から出産までの長い道のりの不自由な時間を取り返すためのものだ。それに子供が生まれてから夫が全く遊びに行っていなかったわけでもない。
夫は私の出産予定日が1月21日とせまっているなか12月には複数の忘年会に参加し、予定日2週間前の週末に釣りに出かけている。1月に入ってからはいつ生まれてもおかしくないから飲みの予定いれないで!と伝えていたのに。本当に言葉通りに受け取って、飲み会はいれちゃだめ、釣りはOKと彼の中で変換されたらしい。
そしてこれは産後に酔っぱらった夫が口を滑らせて発覚したのだが、私の出産前夜にも飲みに行っていたらしい。出産時の話はまた別で詳しく書こうと思うが、予定日10日前に39.6℃の高熱を出し、夜間救急へ行きそのまま緊急入院し、予定を早めて計画無痛分娩を行った。出産前夜はその計画分娩の処置がすでに始まっており、夫も承知のことだった。のに、彼は飲みに行っていた。
…っと、フォローをするつもりがまたディスってしまった。
今日はいったんここまでにしておこう。また次回続きを綴っていこうと思う。ちなみに家出先はラグーナテンボス。ヘッダー画像はラグーナテンボスのイメージで設定してみた。
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